松井(稼)と岩村が持つ最大の共通点とは?
メジャーで活躍した大物日本人選手2人が揃って楽天に入団!
松井稼は8年ぶり、岩村は5年ぶりの日本球界復帰となる。松井稼は西武時代の2002年に3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を成し遂げ、スイッチヒッターで長打力もあり、西武では遊撃、米国では主に二塁を守った。大リーグではメッツ、ロッキーズ、アストロズと3球団を渡り歩き、不振や故障で苦しんだが、昨年8月には、イチロー(マリナーズ)、松井秀(元エンゼルス)に続く、史上3人目の日米通算2000安打も達成した。岩村は2007年にポスティング・システム(入札制度)を利用してヤクルトからデビルレイズ(現レイズ)へ移籍し、2年目の08年にはワールドシリーズにも出場した。ところが、昨年5月の試合中の守備で左ヒザ十字ジン帯を部分断裂。パイレーツへ移籍した今季は、打撃不振で6月にマイナー落ち。シーズン終盤に移籍したアスレチックスでも結果を残せず、解雇通告を受けた。いわば、天国と地獄を味わっている。
この2人には、最大の共通点がある。それは、弱小球団をともにワールドシリーズまで導いた経験だ。松井稼は2007年、ポストシーズンで驚異的な活躍をみせ、ロッキーズをチーム初のワールドシリーズに進出させた。岩村はもっと凄い。2006年に101敗を喫し、ア・リーグ東地区の“お荷物”といわれたレイズを2008年、球団創設以来初のワールドシリーズへ連れて行ってしまったのだ。リーグ・チャンピオンシップシリーズであのレッドソックスを破っての進出だっただけに価値があった。