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至福のドイツブランド、「Miele(ミーレ)」

大型店で有名店でもない小さなファニチャーデザインのお店。散歩がてらにブラリ立ち寄る。散文・スナップで気になるモノ・ココロを綴ります。今回はドイツ高級家電ブランド、「Miele(ミーレ)」のショールームです。

石川 尚

執筆者:石川 尚

ファニチャーガイド

憧憬の高級家電ブランド、ドイツ「Miele(ミーレ)」

ドイツの家電ブランドと言えば多々有るが、世界的高級家電ブランドと君臨しているのが「Miele」。
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ヨーロッパ初の電気食器洗浄機のカタログ

創業は、1899年7月1日。カール・ミーレとラインハルト・ツィンカンの共同経営で始まったミーレ最初の仕事は、「クリーム分離器」。その後、掃除機や洗濯機に加え1929年、ヨーロッパ初の「電気食器洗浄機」を発売。その間、1912年には自動車を(143台を製造した時点で、本業回帰の為製造中止を決断)、1924年に登場したミーレ自転車は生産台数50万台、技術に裏付けられた経営も凄まじい。1958年全自動洗濯機第一号、1960年家庭用全自動食器洗浄機第一号、1987年には、「カトラリー専用トレイ」によって「ミーレ食器洗浄機」の人気を不動のものとした。一世紀にわたり「常により良いものを」を世に贈るミーレの歴史は、家電の歴史といっても過言ではない。

「佇まいの美学」がデザインポリシー

さて、「ミーレ」といえばその洗練されたデザイン性の高さが、私の心を掴む。合理主義・機能主義を唱えた近代デザインの申し子「バウハウス」、システムキッチンの先駆け的存在の「フランクフルト・キッチン」、建築、車、家具、家電など高度な技術力と質実剛健スピリッツで世界を席巻する、ドイツのデザインである。
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Mieleブランドの変遷

「ミーレ」の魅力は一貫性のあるデザイン、まさに男好みである。ビルトイン専用のオーブン、スチームクッカー、エスプレッソマシンあるいは食器洗浄機といった家電機器は、それぞれ異なる機能を統一した意匠でまとめている。そして機器の構成要素を最小限度にしたミニマリスティクな外観は、空間にとけ込む。使用している時だけでなく、使用していない状態の美しさ、つまり「佇まいの美学」がデザインポリシーにある。

「佇まいの美学」はプロダクトだけではない。渋谷・円山町にあるMiele Japanショールームもデザンポリシーを映した空間である。
ショールーム

Miele Japanショールーム




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