ベトナム中南部随一のビーチリゾート、ニャチャン
ニャチャンはベトナム中南部随一のビーチリゾート。「Nha Trang」と書いて、“ニャチャン”と読みます。「The World-Bays.com」の“世界で最も美しい湾”のひとつに選ばれ、政府観光局のサイトによると「世界で29番目に美しい湾に2003年に認められた」こともあるそう。そんなビーチを世の旅人たちが放っておくことはなく、今、海岸線に沿ってリゾート開発が進行中。そんなニャチャンについて、ご紹介します。この地方の文化・経済のカギを握る黄金色のビーチ
中南部のカインホア省において、政治・経済・文化の中心地であるニャチャン。103km続く巨大な湾のうち、約7kmの海岸線がニャチャンのダウンタウンに面しています。穏やかな海面の沖には19の島々が浮かび、小麦色とも黄金色とも呼べそうなビーチが緩やかな孤を描いて伸びています。砂浜に沿ってお行儀よくヤシ並木が続き、遊歩道もきちんと整備され、真新しいアジアのビーチリゾートといった雰囲気です。ビーチをなぞるように南北に伸びているのがメインストリートのチャンフー通り。この道に沿って、高層ホテルが並び、あるいは建設中。シェラトン・ニャチャン・ホテル&リゾートが2010年10月にオープンするなど、これから一大ビーチリゾートとして、ステイタスを確立しそうな気配が漂っています。そしてお手頃価格の小規模のホテルも、この界隈に集まっています。
ニャチャンは周辺エリアで最大の漁港をもち、カイ川の河口でもあり、海の幸が豊富な街。シーフードをたっぷり食べて、たまには早起きをして活気あふれる市場へ出かけてみるのも面白いでしょう。街は3km四方ほどとコンパクトにまとまっていて、レンタルサイクルでアジアの喧騒を感じるのも、お楽しみです。高層ホテルの上層階から街を見下ろすと、ニャチャンがちょうど海と山に挟まれた街であることがわかるのですが……街の背後には4つの山が連なり、まるで人々の営みを見守っているよう。ちなみに山の名前は“ドラゴン”や“象”を意味するベトナム語で、きっと山容から名づけられたのだろうなぁと、想像もふくらみます。