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2010~2011最新スタッドレスタイヤ事情 その2(2ページ目)

前回の記事では、国産メーカーを中心に最新のスタッドレスの傾向や特徴などを紹介したが、今回はスタッドレスの交換時期の見極めや新しいタイヤを買うのに最適なタイミング、サイズ選びなどメンテナンス的な観点から解説する。合わせて、海外メーカーの最新スタッドレスについても、その特徴などを紹介しよう。

執筆者:宮島 小次郎


海外メーカーの主要銘柄の特徴を紹介!

■MICHELIN X-ICE XI2
スタッドレスながらもドライ路面での安定性も重視した設計が特徴だったミシュランのスタッドレスだが、最新のX-ICE XI2では日本の雪道で重視される氷雪路でのブレーキ性能も大幅に向上させ、幅広いシーンで安定感の高い走りを実現した。また、路面からの圧力を均一に受け止めるパターンを採用することで、偏摩耗を抑え、ロングライフ性も両立した。
サイズ:155/65R13~245/45R19
問:日本ミシュランタイヤ http://www.michelin.co.jp/

●ガイドのひと言コメント:速度レンジT(190km/h)に対応するX-ICEは、雪道だけでなく、ドライ路面でも安定した走りを求めるユーザーに最適なスタッドレスです。氷雪路でのブレーキ性能も、国産トップモデルと遜色ありませんから、雪道が不慣れな人にも安心です。


■GOODYEAR アイスナビZEA2
撥水シリカによって氷とタイヤの間の水膜を除去し、天然の引っかき素材をトレッドゴムに配合することで、氷雪路でのグリップ性能を高めたアイスナビZEA2は、ロングライフポリマーを配合したバリュートレッドの採用でロングライフ化も実現した。トレッドデザインも、パターンノイズを抑えドライ路面での安定性を高める設計を施すなど、バランスの良さが光る。
サイズ:135/80R13~235/45R18
問:日本グッドイヤー http://www.goodyear.co.jp/

●ガイドのひと言コメント:オンロードタイヤでも評価の高いグッドイヤーのスタッドレスは、ダンロップと技術を共用しているため、その性能は国産メーカーと遜色ありません。市場価格はやや高めな印象がありますが、オールマイティな性能を考えると費用対効果は優れていると思います。


■CONTINENTAL コンチ・バイキング・コンタクト5
最近のクルマに多く採用されている横滑り防止装置(ESC)の機能を最大限に生かすという独自のコンセプトに基づいて開発されたバイキング・コンタクト5。ESCが効果的に機能する左右非対称のESC対応トレッドパターンやドライ路面でのふらつきを抑える溝形状、氷雪路でのグリップを高めたコンパウンドの採用など、技術的な面でも見どころの多いタイヤだ。
サイズ:165/70R14~235/35R19
問:コンチネンタルAG http://www.continental-tire.jp/

●ガイドのひと言コメント:独自のコンセプトが注目のバイキング・コンタクト5は、速度レンジも190km/h対応で、雪道だけでなく、ドライ路面での安定性の高さもポイントです。現状では販売店が限られるのが課題ですが、市場価格は平均的なレベルといった印象です。


■PIRELLI ウィンター・アイスコントロール
日本市場専用に開発されたウィンター・アイスコントロールは、アイスバーンなど滑りやすい氷雪路でのグリップ性能を確保しつつ、ドライ路面での安定性やロングライフ性、ノイズの低減など、スタッドレスに求められる様々な性能を高いレベルで両立した。この他にも、非降雪地域向けのウィンタータイヤなど、用途別に製品をラインナップする。
サイズ:155/65R13~225/45R17
問:ピレリジャパン http://www.pirelli.co.jp/

●ガイドのひと言コメント:昨年発表されたばかりの新作ですが、日本向けに氷雪路での性能を向上させてきたというだけにかなり期待できそうです。ブロックのデザインもアグレッシブで、性能はもちろんのこと、ルックスにも個性を求める人におススメですね。
 

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