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2010~2011最新スタッドレスタイヤ事情 その2

前回の記事では、国産メーカーを中心に最新のスタッドレスの傾向や特徴などを紹介したが、今回はスタッドレスの交換時期の見極めや新しいタイヤを買うのに最適なタイミング、サイズ選びなどメンテナンス的な観点から解説する。合わせて、海外メーカーの最新スタッドレスについても、その特徴などを紹介しよう。

執筆者:宮島 小次郎

スタッドレスの交換は3シーズンごとが目安!
 

スタッドレス

スタッドレスは交換時期の見極めが大切。まだまだ十分に山が残っていても、実はすでに本来の性能を発揮できていないということも

前回の記事では、最新のスタッドレスの傾向や国産メーカーの代表的なモデルについて取り上げましたが、今回はスタッドレスの交換時期の見極め方やサイズ選びなど、メンテナンス的な面について紹介したいと思います。また、後半では前回紹介できなかった、海外メーカーのスタッドレス最新モデルについても取り上げます。

まず、最も気になる交換時期の見極めについてですが、これはそれぞれの使用状況によっても異なりますが、タイヤの山が十分に残っていたとしても、大体3シーズンくらいがそのタイヤ本来の性能を発揮できる期間だと考えられます。スタッドレスでは、柔軟性やエッジの形状など、トレッドゴムの状態が性能に与える影響が大きいのですが、例え山が十分に残っていたとしても、3年くらい使い続けるとトレッドの柔軟性が失われ、性能の低下が見られるようになってきます。

しかも、性能の変化が現れやすいのが、アイスバーンなど氷雪路でのブレーキングといった最もスタッドレスの性能が求められる状況ですから見過ごせません。逆に圧雪路などコンディションのいい状況では、少しくらい古いスタッドレスでも意外と走れてしまうため、まだまだ大丈夫と軽く考えがちです。

もちろん、3年毎にスタッドレスを買い替えるというのは、経済的な負担も大きいと思いますが、タイヤ代をケチったおかげで事故を起こしたり、危険な目にあったりしたのではスタッドレスの意味もありませんね。理想は3年ごと(もちろん、摩耗が進んでいる場合はそれよりも早く)最低でも5年使用したら新品に交換するように考えるといいと思います。

次にスタッドレスを交換するタイミングですが、時期としては本格的な雪のシーズンが始まる前、ちょうど今どきが狙い目です。ちょっと待った方が安くなりそうな気もしますが、スタッドレスはオンロードタイヤに比べて在庫の変動が早いため(あくまでも個人的なイメージですが)、雪が降りそうだからさぁ交換しようとギリギリのタイミングで買いに行くと、希望のサイズがなくなっていたということも考えられるのです。

また、モデルチェンジ直後の最新モデルを選ぶか、価格的なメリットが大きい型落ちモデルを選ぶか、というのも迷うところですが、これについてはそれぞれの懐具合や雪道を走る頻度などを含めて考慮していただければと思います。ただし、進化の早いスタッドレスでは、最新モデルと型落ちモデルでは性能差も大きいですから、安全性を重視するなら、間違いなく最新モデルがおススメです。

そして、もう一点、サイズ選びについてですが、まずは純正タイヤと同サイズを選ぶのが基本となります。ただし、雪道での性能を重視するなら、あえて純正よりも1サイズほど細めを選ぶという手もあります(逆にドライ路面での性能は下がりますが)。特に純正でもオプションなどで太めのスポーツタイヤを装着しているモデルでは、標準グレードのサイズを参考に選んでみるといいでしょう。

次ページでは、海外メーカーの主要な製品について紹介します。
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