モノ別に減らす
場所別の方法に続いて、もう一つモノ別にキッチンを片付けていく方法をお話しします。この方法は、モノを広げて取捨選択するスペースが必要です。さらに、一旦手をつけたら最後までやりおえないとキッチンが混乱しますので、作業がその日に完結するよう計画をたてて実行するようにしましょう。
1.モノを分ける
キッチンには色々なモノがありますので、何をどのくらい持っているか分からないまま料理をしているはず。使いにくい、モノが多い、収納が足りないといったような漠然とした不満やストレスを抱えていては、解決の糸口がつかめません。その糸口をつかむきっかけが、モノを分けるという作業です。ちょっと面倒な気持ちになると思いますが、モノを分けて種類と量を知るという作業を避けて通ることはできません。
ただし分けるといっても、以下のように大きく5分類なら負担にはならないでしょう。
(1)食品
乾物、缶詰、レトルト、調味料など
(2)調理器具
鍋、フライパン、ボウル、ザル、包丁、フライ返し、玉じゃくし、計量カップ、菜箸など
(3)食器
皿、鉢、椀、箸、スプーン、フォークなど
(4)雑貨・小物
ごみ袋、ラップ、チャック袋、ペーパータオル、コースター、水筒、紙皿、ストロー、クッキー型など
(5)密閉容器
2.処分の順番はまず食品から
食品を片付ける時は食品だけ、調理器具の時は調理器具だけといったように、分類を越えてあれもこれもやらなければ一人でも作業できます。
順番としては、処分の目安がハッキリとしている食品から始めるのがコツです。雑貨や食器のように、値段が高かったからとか、愛着やこだわりがあって迷いそうなモノは最後の方にまわすと良いでしょう。
片付けの順番と処分の基準
(1)食品
賞味期限が切れいているものは迷わずに処分。
使いかけてそのまま時間がたってしまって、使う見込みのない食品は処分。
(2)調理器具
古い、使わない器具から片付ける。
鍋、フライパン、ボウル、包丁などで古くなってしまったもの、使いにくいもの、ほとんど使った記憶のないものは処分。
他の物で代用できるので持っていないくても問題のないものは処分。
(3)密閉容器
見た目に不用な物から片付ける。
古くなった、変色変形した、ふたがない密閉容器は整理用の入れ物に転用するするか処分。
形が揃っている、よく使っている物以外は処分。
(4)雑貨・小物
これは使わないとはっきりしている物から片付ける。
飽きてしまった物は処分。
なくても困らない物は処分。
(5)食器
思い出や愛着、こだわりがあって処分しにくい食器も最終的にはスペースにあわせて減らす。
最近使ったことがない、飽きてしまった食器は処分。
景品、頂き物、引き出物などで箱にいれたままの食器は処分。
来客用、正月用など使うときが限定されていて、他のもので代用できる食器は処分。
減量のあとに
モノを処分するという事は、手間も労力もかかることですね。処分のついでに収納も見直したいところですが、そこまで一気にやり遂げるのは大変。どこに何をどのように置くか、しまうか、それは後で落ち着いて考えることにしましょう。とりあえず、 いったん元の位置に戻しておく程度にとどめます。処分品のなかでも未使用品や高価な物は、リサイクルショップやフリーマーケットを活用するといいでしょう。
ここまでは、キッチンの片付けのウオーミングアップです。さらに使い勝手のいいキッチンにするには、キッチン収納の法則を参考にしてください。
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