この夏をタフデジカメで乗り切ろう!
防水防塵耐衝撃のタフデジカメが各社から投入されている。この夏にかけてのコンパクトデジカメの最大の潮流のひとつだろう。現在、4社から5機種が発売されている。すべてが2009年以降に発売されたモデルだ。
一口にタフデジカメとジャンル分けされているが、細かく見るとモデル毎にコンセプトは異なっている。というわけで、今回はこれらの違いを見ていくとともに、この夏のオススメタフデジカメを選定してみよう。
まず、それぞれのタフさ加減を見てみるとしよう。
タフデジカメとしてのスペック一覧。
■防水機構
防水に関してはすべての機種で防滴ではなく、防水となっている。水深はμTOUGH-8000とPowerShot D10が10mと飛び抜けている。ただ、スキンダイビングで10m潜るのはなかなか至難の業だ。3mですらなかなか厳しい。一般的な使用方法であれば、どの防水機構でも問題ないといえるだろう。
また、防水機構を備えているということはすべての機種で水洗いができる、ということでもある。ガーデニングや料理の撮影といったシーンでも活躍してくれるはずだ。
■防塵機構
防塵ではDMC-FT1がIP5X、それ以外の4機種がIP6Xとなっている。規格上、IP5Xは「粉じんに対して保護機能があるが、多少の侵入がある」というもの、IP6Xは「粉じんに対する完全な保護」を意味している。
ただ、この機構においても一般的な使い方であればIP5X、IP6Xで大きな差はない。よほど埃や粉の飛び交うような場所でないかぎり、どちらでも問題ないはずだ。
■耐衝撃機構
耐衝撃はμTOUGH-8000の2.0mが最高となっている。ただ、2.0mの高さから落とすというシーンは正直なところ考えにくい。1.5mとなっているDMC-FT1、μTOUGH-6000でも充分なスペックであるとはいえるだろう。
実際にコンクリに落としている動画なお、落としているのは旧機種のμ1030SW。音声がかなり大きいので、ボリュームを絞っていただきたい。
また、1.22mのPowerShot D10、1.0mのOptio W80も耐衝撃を備えているという安心感はある。デジカメをなんらかの拍子にぶつけてしまっても、ほとんどの場合で問題ないというのは大きな安心感になるはずだ。
なお、すべての機種でインナーズームとなっており、レンズの出っ張りのない=ぶつける可能性の少ない形状となっていることも書いておくべき事柄だろう。
■耐低温機能
耐低温についてはDMC-FT1が搭載せず、他の4機種はすべて摂氏マイナス10℃まで動作OKとなっている。夏はともかく、スキーやスケートといったシーンではこれら4機種を優先したほうがいいだろう。