鳥たちが水浴びをしてリフレッシュするように
cafe Birdbathは鳥たちが水浴びをする場所という意味をこめて、2009年9月にオープンしたお店。「ここで羽をやすめてリフレッシュしたら、また元気に飛び立ってほしい」とオーナーの神戸智子さん。入口で多肉植物のリースが迎えてくれました。
駅からカフェへと向かう道すがら、どうも見覚えのある道順だと思ったら、かつては中国茶カフェKINOが営まれていた場所だそう。KINOの閉店後は写真スタジオとしても使われました。
スケルトンの状態でこの空間を借りて自分たちで改装したというカフェは、容れ物こそ低予算をテーマにしなければならなかったものの、コーヒーも食事もスイーツも手間ひまをかけた丁寧なおもてなし。
そして、オーナー神戸さんのお人柄なのでしょう、すでに改装作業中から人の気持ちのあたたかさを感じるエピソードが次々に生まれていきました。
通りすがりの人々が、大工仕事を手伝ってくれた
初めて物件を見たとき、スタッフと「沖縄のオバアがやっている食堂みたいだね」と話し合い、どことなく南の島のゆるい空気を思わせる内装が完成しました。
「作業をしていると、お店の前を通りかかった人たちがのぞきこんでいくんです。大工だったというおじいちゃんが、のこぎりの挽き方はこうするんだよ、と教えながら手伝ってくれたり、運送会社の人がついでに手伝ってくれたり」
暑いさなかの肉体労働でも、いっしょに参加したくなるような楽しげな空気がそこにあったのでしょう。
小鳥のモチーフが店内のあちこちに。