MBAを予定通り取得できない人が約10%

両立

会社と夜間ビジネススクールの両立には壁がある

平成21年の文部科学省(中央教育審議会大学分科会)の調べによれば、夜間ビジネススクールに入学した約10%の人が予定された期間でMBA取得できていません。5.1%が修業年限を越えて在学し、2.3%が休学者、1.2%が途中で退学をしています。夜間ビジネススクールと仕事の両立が難しいことを示した厳しい結果です。

夜間ビジネススクールと仕事を両立することは、経営学の知識を高め人脈も広がり、会社のキャリアを継続できるため将来の選択肢を広げます。しかしながら、両立してMBAを予定通り取得するためには、会社や家族の理解が必要。夜間ビジネススクールに行く際にあらかじめ知っておくべき壁と、その乗り越え方をお教えしましょう。

MBAを取得するためには会社の協力が必要

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夜間ビジネススクールに通うためには上司の理解が必要

勤務時間が終わってから夜間ビジネススクールに通学するのはあなたの自由なはず。それにもかかわらず、MBA取得のために会社の協力が必要なのはなぜでしょうか? それはただ1つ。時間の制約です。

夜間ビジネススクールは、社会人を対象にしていますが、出席と遅刻には厳しくなっています。授業に出席できなかったり遅刻ばかりしていると、MBA取得ができなくなるのです。したがって、MBA取得するためには、会社の退社を早くし授業に間に合う必要があります。

多くの国内ビジネススクールの開始時間は、18時20分から19時。平日に2日から多い時は毎日通学します。移動時間も含め、18時前に退社するのは難しい人も多いでしょう。

欠席や遅刻しない方法は、会社の上司や同僚に、2年間(または1年間)ビジネススクールに行くことを理解してもらうしかありません。そのためには、ビジネススクールで経営に関わる知識を得てMBAを取得することが、会社や周りの方々にどのように益を与えるのかを説明することが必要です。

ビジネススクールの授業で得た知識を仕事で利用し会社や上司から評価されれば、あなたがビジネススクールに通学するために会社を早く出ることの理解が深まります。学んだ知識を即実践することで、あなたの理解度も高まり、一石二鳥です。

また日頃のあなたの態度も大切。あなたが周りの人を仕事上でサポートしていたり、誰かが早く帰るときは代わりに残業していれば、自ずと周りの協力も得られます。

卒業後にも影響を与える会社の協力

会社に言わずにビジネススクールに通いたい人もいるかもしれません。ただ、職場がフレックスタイム制を採用し時間に制約がない場合を除いて、会社に黙って通うことは、会社のキャリアにおいて将来の昇進可能性が低くなります。というのも、毎日仕事が終わっているかどうかにかかわらず退社することは、会社の上司や同僚の仕事が増加し不平のもとになるからです。転職を前提にし、左遷させられたり首になってもいいと割り切って将来のキャリアのために、夜間ビジネススクールに通う人もいるとは思います。しかしながら、会社での仕事ぶりの情報は、転職後も筒抜けになりやすいので注意してください。

ガイドは、筑波大学の夜間大学院後期博士課程に5年間通い、最初の1年間は会社を17時45分に出て平日3日学校に通っていました。その際、まず上司に仕事上で夜間大学院の勉強がどの程度役に立つかを説明し、勉強したことをすぐに仕事で実践。結果として授業料まで全額会社から出してもらえました。

家族からは最大の理解が必要

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夜間ビジネススクールでは家族の理解が鍵

重要なのは、あなたがビジネススクールに通うのを家族が納得するかどうかです。夜間大学院に行くと日々帰ってくるのも遅くなります。土曜日は学校、日曜日は予習や復習に追い立てられて、家族との時間はほぼなくなります。

家族が理解していないと、あなたは仕事とビジネススクール両立に加えて、家族からの要求も受け入れる必要性がでてきます。時間的制約を受け、勉強時間の確保が難しくなります。また、ビジネススクールに通うことをやめるようにと言われかねないので、ビジネススクールでの愚痴を家族に話すことができません。精神的にも追い詰められます。結果として、仕事、ビジネススクールでの勉強、家族との関係全てが中途半端なものにならないよう注意しましょう。

家族協力のカギは、やはりMBA取得がキャリア向上につながり、給与も将来的には上がるということを説くこと。そして、MBA取得後は、家族との時間を優先的にとることを話し続けていきましょう。