本棚の荷重を計算する
木造の2階、3階で本を収納する場合は、このくらい余裕をもって
一般的な住まいの床が支えることのできる重さ、つまり積載荷重というのは180kg/平米。
たとえばアップライトピアノは250kgほどありますが、このピアノの4本の脚にそれぞれ62.5kgの荷重がかかり、床の4点に集中してそこだけに負荷がかかってしまいます。そこで100×200cmの板の上にピアノを置くことにすれば、250kg÷2平米=125kg/平米となりますので荷重をクリアします。
さて、本棚の荷重はどうなのでしょうか? 単行本の重さを、250g/冊と仮定して計算してみましょう。
250g×1000冊=250,000g
千冊の重量は250kgになります。次は本棚の奥行きを30cmとして平米当たりに換算すると、
奥行き0.3m×幅2.5m=0.75平米
250kg÷0.75平米=約333.3kg/平米 > 180kg/平米
大幅に荷重オーバーということになります。それでは、積載荷重180kgに見合った本の冊数を逆算してみましょう。
180kg×0.75平米=135kg
135,000g÷250g=540冊
540冊÷125冊/段=4.32段
床の荷重を考えた本棚は、幅が250cm、奥行き30cm、段数が5段で高さ150cmで、最上段は飾り棚程度のものということになります。では次に、よくある背の高い本棚は大丈夫なの? という不安にお応えしましょう。