リリース会場にて片手に「DC26」を持ち説明する、ジェームズ・ダイソン氏。本体が格段に小さくなったダイソンを使ってみました!
コンパクトを求めるなら、セカンドモデルがおすすめ
ダイソン:DC26 turbinhead complete
モーターヘッドは、ヘッド自体がボリュームがあることと、パイプ部分がアルミなので、やや重い印象。最大のリニューアルポイントである“コンパクト”を求めるなら、エアタービンがおすすめです。ということで、ガイドは「turbinhead complete」を使用しました。
“軽量コンパクト”は使いやすさに直結!
以前使っていた「DC12」との比較。全体的に一回り小さくなり、子ダイソンのようです
片手で持っても負担にならない大きさと重さなので、小回りが利き使い勝手がよくなりました!
例えば、ベッドと壁の間などで掃除機が入り込めない隙間では、ベッドの上に床を転がした掃除機をのせるのは避けたいし、持ったままでは苦しいし、かと言ってホースがそんなに伸びないし……と言った不便を感じていました。
しかし、この機種なら、本体を片手で持ち上げながらでも大丈夫でした!また、ヘッドノズルが小ぶりで取り回しが良いのも◎。狭い日本の住宅事情にマッチした改良がされていると感じます。
“アタッチメントノズル”は多いと楽しい気分に
付属のアタッチメントノズルは全部で5種類。変身グッズみたいでちょっと楽しい気分に♪
ノズル部分が柔軟に曲がるフレキシブルノズルは便利
周囲にぐるりと柔らかめのブラシがついているソフトブラシ。キーボードやルーパーの掃除に最適
アタッチメント付きは、少々値が高い気もしますが、様々な場所に対応できるので、予算があるならアタッチメント付きをおすすめします。
うるさいけど不快感は感じない“音”
音が気になる人は【弱】の利用をおすすめ!省エネにもなるので一石二鳥
今機種は、ボディが小さくなった分、モーターの周囲のスペースも少なくなっているので、静音性についてはかなり条件が厳しくなっていると思います。
しかし、決して不快な音ではないのが不思議なところ。この音のせいで、達成感を感じられというのも、なまじウソではありません。
ちなみに、ガイド、音を少し抑えたいため「弱」で使用していますが、吸い込みに不満は残りません。省エネにもなるので、うまく切り替えて使ってみて下さい!
回数が若干増えるが手間は今までどおりの“ゴミ捨て”
本体がコンパクトになったため、クリアビン自体も当然小さくなっています。その分、ゴミ捨ての回数が多少増えると思いますが、ゴミ捨ては従来通り至って簡単なので、そんなに気にすることはないと思われます。では、念のためゴミ捨ての様子をご紹介。クリアビンを外し、赤いボタンを押して底を開ければOK。普段のゴミ捨ては至って簡単です
ゴミが溜まるクリアビンを取り外し、ハンドル部分にある赤いボタンを押すと、底がパカッと開き、中のゴミが落ちる仕組みとなっています。ビニール袋をクリアビンの下を覆うようにしておけば、ゴミが四方八方に舞い散ることも無いので、ゴミ捨てのストレスはそんなにないと言えます。
透明なクリアビン(右側)は水洗い可能ですが、サイクロン部分(左側)は水洗い禁止。サイクロン部分内部のメンテナンスは地道に頑張りましょう
しかし、サイクロン部分は水洗いができません。サイクロン部分の内部に残る細かい片栗粉状のホコリは、コンコンと固いものにぶつけて振り落としたり、ブラシなどで払い落さなくてはならず、少々手間がかかります。
毎回する必要はありませんが、定期的に掃除をすることになるので、その点のみ覚悟しておきましょう。
「DC26」と前機種「DC22」の細かな相違点
ホースを撒きつけて固定できないのが残念!
まずは、収納方法から。ホースを撒きつけるダイソン独自の収納が、今機種ではできなくなっています。
本体周りにぐるりとホースを撒きつけることは可能なのですが、最後のホース仕舞いができず、今までのようにコンパクトに納まりません。これは残念!コンパクトさが最大の売りなので、ぜひ考慮して欲しかった点です。
車輪部分に仕込まれているフィルターは、2年を目安に洗浄が必要
それから、サイトの製品紹介では「洗浄・交換不要HEPAフィルター」と掲載されていますが、取扱説明書には「2年毎にフィルターの洗浄が必要」となっています。この点も「7年間メンテナンス不要」だった「DC26」と異なりますので、ご注意を!
まとめ
本体がコンパクトになったからと言って、基本的な性能は今までの機種とまったく相違はありませんので、本体がコンパクトになって取り回しがしやすくなった分、より使い勝手が向上したと言えるでしょう。
小さい割に音が大きいので、初めてダイソンを購入される方は驚くかもしれませんが、こちらも今までと同等と言えるレベルですし、ゴミ捨てやフィルターメンテナンスの頻度が高くなりますが、大きなマイナス点にはならないと感じました。
ただし、存在感があってこそダイソンだという声も耳にしますので、そういうことを期待している人には、前機種の方が満足感は高いかもしれませんね。
プラグにもダイソンの文字!形もキュート
リリース会場では、ジェームス・ダイソン氏が「イオンの放出やノズル上の空気を吸い込むような+αの機能は敢えて搭載せず、掃除機本来の吸引力で勝負する」という話をしていたのが印象的でした。
掃除機は家事の中でも重労働なものです。女手にとって小さいことは、大きなメリットになるでしょう。コンパクト化は、今後の大きなトレンドになると感じさせる一台でした。
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