子供の病気/その他の子供に多い病気

てんかんの原因・症状・検査・治療(3ページ目)

痙攣などの症状を伴うてんかん。子供に多い病気の1つで、発達障害の原因になることもあります。大人の場合は、血管の病気などが関与していることもあります。てんかんの基礎知識について、わかりやすくまとめました。

清益 功浩

執筆者:清益 功浩

医師 / 家庭の医学ガイド

てんかんの分類

てんかんは、以下のように細かく分類されています。決して子供だけの病気ではありません。(てんかんの国際分類 1989年より引用。少しわかりやすく解説します。)

■局在関連性(焦点性、局所性、部分性)てんかん
およびてんかん症候群


1. 特発性(原因が不明で年齢によって発病する)
  • 中心側頭部にスパイク(鋭い波)をもつ良性小児てんかん(BECCT) 
  • 後頭部に突発波(突然出てくる波)をもつ小児てんかん
  • 原発性読書てんかん
2. 症候性
小児期の慢性進行性持続性部分てんかん(治りにくく症状が進行する)
  • 側頭葉てんかん
  • 前頭葉てんかん
  • 頭頂葉てんかん
  • 後頭葉てんかん

■全般てんかんおよび症候群

1. 特発性(原因が不明で年齢によって発病する)
  • 良性家族性新生児痙攣
  • 良性新生児痙攣
  • 乳児重症ミオクロニーてんかん
  • 小児欠神てんかん
  • 若年性欠神てんかん
  • 若年性ミオクロニーてんかん
  • 覚醒過程の大発作てんかん

2. 潜因性あるいは症候性
  • West症候群(点頭てんかん)
  • Lennox-Gastaut症候群
  • ミオクロニー失立発作のてんかん
  • ミオクロニー欠神のてんかん
3. 症候性
  • 早期ミオクロニー性脳症
  • 脳波上抑制とバースト(平坦な脳波と大きな波の出現)を示す早期乳児てんかん性脳症(EIEE)
など

■焦点性か全般性か決められないてんかんおよび症候群
  • 新生児発作
  • 乳児期のミオクロニーてんかん
  • 徐波睡眠中に持続性に脳波上棘徐波(鋭い波と山のような波)を示すてんかん
  • 後天性てんかん性失語症(Landau-Kleffner症候群)
など

■特殊な症候群
  • 熱性痙攣
  • 単発発作あるいは単発てんかん重積症
など

上記の中で特に代表的な病気については、今後詳しく解説していきます。
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