「時間がない、急がなきゃ」とあわてて玄関に向かおうとした時、
「ビリッ」という嫌な音。

「あぁ~、また、やってしまった……」
リビングのドアの取っ手(レバーハンドル)に、着物の袂(たもと)が引っ掛かり、
数センチの解れが。

急いでいる時、時間がない時に起こりがちの、わが家の小さな家庭内事故(?)です。

出っ張ったレバーハンドル……

ドア把手

「鬼門」のレバーハンドル。ドアの開閉はしやすいのですが……

稽古事で着物を着る機会の多いワタシは、いったい何度、ドアのレバーハンドルに袂を引っ掛けてしまったことか。

注意力散漫と言われれば、それまでですけれど、狭い廊下、開けたままのドア、ちょうど袂の位置にあるレバーハンドルは、ワタシにとっては、「鬼門」です。

もちろん、取っ手やドアノブ、レバーハンドルは扉の開閉に必要なアイテムなので、悪者にするつもりはありません。引っ掛かりにくいようなデザインを選んだり、設置方法に工夫することで、問題は解消できるでしょう。

けれど、そそっかしい性格な上、着物を着る機会も多いワタシの場合、家の中の「出っ張り」は無い方がいいのにな、と思ってしまうのです。

わが家の場合は、引手のある引戸がいいかも?

わが家のような狭い廊下に面した開口部の場合、ドアではなく引手の付いた引戸を選ぶのもひとつの方法だと思います。

引戸にすれば、ドアの開閉スペースが少ないので、廊下もゆとりを持って通行できますし、埋め込みタイプの引手なら、慌てていても、引っ掛けることはなくなるでしょう。

着物の場合だけでなく、洋服でも、ゆったりとした袖口などが引っ掛かってしまうこともあるもの。ドアノブやレバーハンドルを選ぶ際は、ドアの開閉のしやすさはもちろんですが、引っ掛かることがないか、出っ張りが通行の邪魔にならないか、間取りプランを含めて、配慮してみることも必要なのではないかと思います。

手摺の端も注意して

また、ドアの取っ手だけでなく、袖口を引っ掛かりに注意したいのが、手摺の端。

手摺の端の部分が、壁か下方に曲げてあれば危険性は低いのですが、端がそのままの場合、袖口が引っ掛かってしまうことも。「夜中に階段を降りようとして、パジャマの袖口が手摺に引っ掛かってしまった……」という体験談も耳にします。

高齢のご家族の安全ために設置したのに、逆に危険になってしまった、ということは避けたいものです。階段や廊下に手すりを設置する場合、端の部分の形状がどのようになっているか、配慮することも大切なポイントです。


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