買いのタイミングの重要性

株式投資では「何」を「いつ」購入するのかが違うだけで全く異なる結果が出ます。株を購入する時は銘柄の選択だけでなく、買いのタイミングも非常に重要です。いくら良い銘柄であってもタイミングが悪ければ結果は出ないからです。

では買いのタイミングはどんな時?

■チャートでわかる買いのタイミング
チャートを活用して買いのタイミングを計る方法としては、一般的に移動平均線を活用することがよくあります。

長期移動平均線が上向きで、なおかつ短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜けるゴールデンクロスが買いサインの代表的なものとして挙げられます。一方,逆にデッドクロスは売りサインの代表です。ただ,非常に単純なシグナルで使いやすいのですが,これを盲信すると買い時なのに売ってしまったり,売り時なのに買ってしまったりとシグナルとは異なることはよくあることですのでご注意ください。

■経済面から推察する買いのタイミング
経済指標が発表される時は、その動向が注目され相場にも影響を与えます。悪材料が出た時は株式市場も下落することが多くなりますが、現在が最悪期であればその材料が発表されて下落した場面が買いのタイミングとなります。

経済指標はあくまでも過去の結果であり将来を予想するための材料の一つです。直近で発表された数字が悪いということ以上に、「いつ」底入れして好転していくのか将来を予想していくことが重要です。また、一つの指標だけで単純に判断できるものではありませんし、世界経済に大きな影響を与える米国や中国などの様々な指標を見ていく必要があるのです。

■企業の業績面で買いのタイミングを考える
企業から業績予想の下方修正が発表された時、その企業の株価が下落することが良くあります。業績が悪化する理由としては、事業環境の悪化、競争に敗れてシェアを落した、原材料価格が上昇して価格転嫁できなかった、為替相場の円高など様々です。一方、本業は好調にも係わらず一時的な要因で業績が悪化した時などは、その業績が発表された時には悪材料出尽くしとなって買いのタイミングとなることがあります。

例えば、成長市場での事業拡大を図るために設備投資を行って、その負担が大きいため一時的に業績が悪化する時など。

■ニュース面
テレビの経済ニュースや新聞、雑誌などで株価の下落が頻繁に報じられるような時にも、株価が大底に近い時があり買いのタイミングとなることがあります。

相場が大幅上昇もしくは大幅下落のどちらか一方向に大きく動いた時はニュースなどでも頻繁に報道されますので、注意しておくと良いのではないでしょうか。

一概に言えない買いのタイミング

チャート面、経済面、業績面、ニュース面について簡単に触れましたが、買いのタイミングはどれか一つの面だけを見て判断できるほど単純なものではありません。良い材料、悪い材料が発表された時には既に株価に織り込まれている場合が多いためです。

ですから、的確に買いのタイミングを判断するには世界経済が今後どうなっていくのか、今後の成長市場はどこなのか、相場環境はどうなのか、有望市場の中で競争力の高い企業はどこなのかなど様々な観点で見て、総合的に判断していくことが重要ではないでしょうか?
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