メルセデス・ベンツ/メルセデス・ベンツの車種情報・試乗レポート

写真映り悪すぎ! 実物はずっと格好いい、M・ベンツCLS(2ページ目)

デザインを優先した“4ドアクーペ”のメルセデス・ベンツCLS。その2代目にフィレンツェで試乗して来ました。写真で見るより美しくスタイリッシュなエクステリアと、エレガントなインテリアをもつ新型の走りは……。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

ライドフィールは数段上、Eクラスとは別物に

M・ベンツCLSクラス

350には最高出力306ps/最大トルク370Nmを発生する3.5リッター直噴V6エンジン、500には最高出力408ps/最大トルク600Nmを発生する5リッター直噴V8を搭載。どちらも7ATが組み合わせられる

日本向けパワートレインは2種類。いずれも最新の第三世代直噴エンジンで、V6(NA)はバンク角60度、V8(ターボ)は90度と造り分けた。特に前者はリーン燃焼領域を拡大した最新の燃焼制御システムが積み込まれている。組み合わされるミッションはいずれにも、アイドリングストップ付き7Gプラス。

V6の350ブルーエフィシェンシーから試乗してみたが、Eクラスをさらにスポーティにかつ上質にしたライドフィールに感心しつつ、V6エンジンと7Gプラスのなぜか眠たいレスポンスに首を傾げてしまった。やおらアクセルを踏み込んでみても、全くやる気のない反応しか帰ってこず、W124時代から知っている人ならともかくも、これじゃ最近のベンツ乗りは納得しないぞ、と思っていたら、なんとそれは従来のCモード(AT)に変わるEモードが、相当に燃費重視のセッティングになっているからだった。エンジン本来のレスポンスを楽しみたいというのなら、迷うことなくSモードを選んだ方がいい。高回転域でもきれいにかつクリーンに回ってくれる。EモードとSモードの差は甚だしく、逆にいえばそれだけEモードで燃費が稼げるということだ。デイリーユースでは多少眠たくても、こちらで我慢するのが新しい乗り方かもしれない。

エアサスペンションの仕上がりは相変わらず良かった。路面を抱え込むように走るという、Eクラスとは別物の乗り味をもたらしている。

V8ツインターボの500(日本名550)にも乗ってみた。こちらは想像どおりのアグレッシブさ、である。だいたい排気音からして、格段にV6よりも格段に勇ましい。車格に見合った大トルクで豪快な加速をみせる。パフォーマンス的には十分過ぎるほどで、これで不満、という人はいないはず。もちろん、そういう少数のエンスーには近い将来、AMGモデルが用意されることだろう。
M・ベンツCLSクラス

本国ではディーゼルエンジンを搭載した250CDIと350CDI、ガソリンエンジンの350と500をラインナップ。このうち日本にはガソリンエンジンの2モデルが導入される予定

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