ドラえもんの秘密道具は、実現している?

藤野さんの著書。通称「もしドラ」。

藤野さんの著書。通称「もしドラ」。

ドラえもんの4次元ポケットは、夢のようなものばかりが入っている、まさしく魔法のポケット。もちろん現実世界においては実現できないだろうと思っている人がほとんどだと思うが、実はけっこう実現可能だと話してくれた人がいる。「もしドラえもんの『ひみつ道具』が実現したら」の著者、レオス・キャピタルワークスの藤野英人氏だ。

たとえば、すべての鏡に自分の顔を写せる道具である「遠写かがみ」。これは人とのコミュニケーションをとるための道具なのだが、世界のどこにいても、鏡さえあれば誰とでも話ができてしまう。

これって、何かに似ている…。

そう、スカイプだ。通信するための機械は必要だが、世界中の誰とでも話ができてしまうという点は、ドラえもんの秘密道具にとてもよく似ている。この他にも、1つ1つ検証していけば、実在しているものがけっこう見つかるのではないかと思う。

もし「どこでもドア」が実現したら? 

文明が発達してくると、通信手段や移動手段も発達してくる。むしろ、この2つが発達するから文明が発展すると言っても過言ではないかもしれない。ここで、せっかく「ドラえもんのひみつ道具」を題材にした本を書かれた藤野さんに話を聞けるので、ドラえもんの道具を通して世の中を見てみようと思う。

移動といえばやっぱり「どこでもドア」。もし「どこでもドア」が実現したら世界はどうなるのだろうか。

「どこでもドア」があれば、住みやすい環境下に自宅を持ち、そこから会社や学校に行くというスタンスが主流になってくる。田舎に住めば、新鮮な野菜があり、海があり、そしてきれいな空気があるという条件がそろう可能性が高いので、そこに住むことを望む人はかなり多いはず。しかも土地の価格が安いのであれば、なおさらだ。

土地の値段の差は「経済が集中している都市までどの程度移動時間がかかるのか?」が1つの基準になっていると思う。しかしどこでもドアがあれば、この移動時間がすべての地域で同じになるのだ。だったら、東京で価格が高い家に住むのではなくて、田舎の安い家を買い、そこで暮らす。こういった意識改革が起って田舎の需要は一気に高まるだろう。