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総量規制に笑う業者~ショッピング枠現金化のワナ

総量規制が始まり、年収の1/3以上のお金を借りにくくなりました。そこに目を付けた「クレジットカードのショッピング枠の現金化」業者。スポーツ新聞やインターネットでたびたび目にする広告です。「ほかの業者と違います。当社は安全です」って、本当でしょうか?

横山 光昭

執筆者:横山 光昭

お金を貯める体質改善ノートガイド

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お金の借りられない人がターゲット

ショッピング枠現金化

クレジットカードのショッピング枠、現金化するってどういうこと?

お金を借りたくても借りられない人は、あらゆる手段で借りられる方法を探しています。
そこに目を付けているのが「クレジットカードのショッピング枠を現金化します」と広告を出している業者。
「手持ちのクレジットカードのショッピング枠を現金に換えるだけですので、審査もないし安全です」というような広告ですが、本当に安全でしょうか?
このような業者は、貸金業法が改正される前から存在しています。そして、利用した人は、みんな一様に、今まで以上の債務を負うことになります。
わかりやすい言葉でいうと「買取屋」。そうではありません、と謳う業者もありますが、実際はなんら変わりありません。
お客を誘う手口は様々。大きく分けて買取屋タイプとキャッシュバックタイプの2つのタイプがあるります。安易に利用してしまわないよう、リスクを知っておきましょう。

買取屋タイプ

昔からある手口です。利用者にクレジットカードで商品を指定して購入させ、その商品を購入価格よりも低額で買い取ります。買取価格は80%~50%。ひどければ30%くらいということも。業者が買い取った金額が、「ショッピング枠を現金化」できた金額です。
たとえば、業者を訪れ、所有しているクレジットカードのショッピング枠が50万円あったとします。それを現金化したいと申し込むと、業者に連れられて業者が指定する、買い手が付きやすい商品、たとえばカーナビなどをクレジットカードで購入させられます。具体的に、カーナビ3台、48万円で購入させられたとしましょう。そのカーナビ3台は、業者が36万円で購入します。この36万円が、48万円のクレジットカードを現金化された金額になります。ここで12万円の損失。手数料にしても高すぎます。
この行為は、高額商品をクレジットカードで購入し、すぐ質屋に売りに行くことと同じで転売行為です。業者は利用者が持ってきた商品を売り、利益を得ます。

では、次はキャッシュバックタイプです。

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