カーナビ・カーオーディオ/カーオーディオおすすめモデル

シーテックで近い将来のカーAVを先取り!(2ページ目)

10月5日から9日にかけて幕張メッセで開催された最先端IT・エレクトロニクス展「シーテック・ジャパン2010」。そこで見つけた気になるカーAV関連の新製品や新技術をピックアップ。

石田 功

執筆者:石田 功

カーナビ・カーオーディオガイド

 

電気自動車対応カーナビも続々登場

電気自動車等のエコカーに対応したカーナビも、いくつか展示されていた。ニッサン・リーフに搭載されていたのは、クラリオンが開発したカーナビ。これには充電スポットを簡単に検索できる機能が付くとともに、航続距離の目安もわかるようなシステムだ。目的地に着く間に、途中で充電が必要な場合は、充電スポットを経由してできるだけ効率よく目的地へと向かうルートも提示してくれる。航続距離に不安がある電気自動車だけに、うれしい機能だ。
リーフ

日産の電気自動車、リーフに搭載したカーナビはクラリオン製。通信により充電スポットを経由したルート探索が可能


カロッツェリア

カロッツェリアの電気自動車対応カーナビ。

同様の機能は、パイオニアのブースに展示されていたi-MiEVに搭載したカーナビにも採用。燃費ならぬ電費を表示したり、充電スポットの周辺検索ができたりする。今後、電気自動車の増加とともに、このような電気自動車対応カーナビが登場するのは間違いない。


より使いやすいインターフェースの開発も進む

アルプス1

ステアリングにタッチバッドを装備。これでカーAVをコントロール

アルプス電気のブースでは、ユーザーインターフェイスの様々な提案がされていた。わりと使いやすかったのが、タッチパッドを埋め込んだステアリング・コントローラー。タッチバッド上で指をスライドさせたり、タップしたりといった操作で、カーAVを操ることができる。

他にもオーバーヘッドコンソールに搭載したセンサーにより、手の動きだけで地図のスクロールといった操作ができるものや、アナログタイプのナビキーなど、さまざまなユーザーインターフェイスを提案。このような技術提案により、より安全&快適に使えるカーナビがユーザーに提供されるというわけだ。
アルプス2

オーバーヘッドコンソールにあるセンサーで手の動きによりカーAVをコントロール


アルプス電気では、ルームミラーの代わりに死角のない後方視界を確保できるバックカメラも展示。いずれ、カーメーカーに採用されたり、アルパインの車載カメラシステムとして発売されるかもしれない。

全周囲立体モニターシステムでドライバーの死角が無くなる

富士通のブースでは、世界初の全周囲立体モニターシステムのデモンストレーションを行っていた。これは前後左右の4つのカメラで写映した映像を合成して、クルマの全周囲を一つのモニターで確認できるシステム。クルマの後方から斜め前方を見下ろすような映像など、視点の高さなども自在に変更できる。
富士通

富士通では世界初の全周囲立体モニタシステムをでも


ほかにも、NiCTという独立行政法人がデモを行っていた音声対話システムは、ユーザーが認識語彙を覚えなくても音声操作が可能な、一歩進んだ音声認識を実現していたし、視線を認識して操作できるようにしていた点も興味深い。京都の観光案内に特化したiPhone用のアプリケーションも準備しているそうで、これはいずれiPhoneユーザーが手に入れられるかもしれない。
Nict

NiCTのブースでは音声と視線で操作できるシステムをデモ


また、フォスター電機のブースでは、数々の軽量・薄型スピーカーを展示。エコカーは、消費電力や重量増が燃費に直接影響するため、各社ともカーAV機器の軽量化、省エネ化にとりくんでいるわけだが、ムービングマグネット型の薄型スピーカーなどは、カーオーディオ用スピーカーとして発売してもおもしろい存在になりそうだ。
フォスター

フォスター電機のムービングマグネット型スピーカー



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