食にかける手間は惜しまない
土間の片隅に、大きな棚にいっぱいのガラスびんが並べられています。中には果物や野菜がぎっしり。よく見れば、階段の一段一段にも、あっちにもこっちにも……。
季節の野菜や果物を使った保存食。マメな人だ!
ガイド たくさんありますね。どんな保存食を作っているんですか?
塩山 梅干やシロップ、ジャム、漬物にキムチ、チャパティを焼くための酵母を育ててるのもあります。
ガイド すごい! 「食」に手間をかけていますね。
塩山 とにかく私、子供の頃から、食べることが大好きだったんです。だから、食べるものを作ることに関しては、ちっとも苦にならないんですよ。
塩山さんのライフワークのもう一方の柱は「食」。雑誌で料理記事を担当したり、イベントでお料理を出したり、自宅アトリエで料理のワークショップも開いています。特に好きなのは、じっくり煮込む豆料理だそう。
つまらないモノなら、お腹がすいていても食べたくない
ガイド 外食は?
塩山 しますよ。おいしいものを食べるのは大好きです。ちょっと高くても、外食代はケチりません。
冷蔵庫には、作ったお料理の写真やレシピがいっぱい
ここで、同席していた塩山さんのお友達がそっと一言。
お友達 奈央ちゃんと待ち合わせしても、「ちょっと時間つぶしにその辺のお店に入る」っていうことがないんです。
塩山 アハハハ、そうかもしれない。私、「このお店でコレが食べたいんだ!」っていうもの以外にお金出さないからなあ。食べる目的で出かけないときは、お茶とおにぎり持って歩いてるし。
お友達 だから、ファストフードとかチェーン店みたいなところにはほとんど入らないよね。
塩山 そう。どんなにお腹がすいてても、食べたくもないものを食べるくらいなら、お腹減ったまま帰って家で食べる!
家でも外でも、手をかけたほんものだけを食べる、真のグルメ・塩山さんなのでした。