「CR乙幡啓子」で遊ぶ
「本の家」の入り口付近にはセーターがあったり、はんこがあったり、オモチャのパチンコ台がある。妻は「この<CR乙幡啓子>とか代表作ですよ」と言う。ちょっとダイヤルを回して遊んでみる。ああ、これはもともとアンパンマンのパチンコ台なのだが、それを改造しているのである。自分自身をパチンコ台にするという妄想を工作しているわけだ。なんだかすごいぞ。
よく見れば、盤面に自分の写真を張り込んでいる。あちらこちらに乙幡さんの写真が出てくる。ハンコ作品もいろいろあって押し放題だ。セーターは<サーモグラフィ・セーター>というもので、よくテレビの実験モノなんかで出てくるサーモグラフィをセーターにしたもの。こういうおもしろアートが高遠ブックフェスティバルにはあふれている。
本が緊縛されている
民家の軒先に本が緊縛されている。
高遠町には、メインの商店街が一本、そしてサブというかもう一本商店街がある。その通りには赤い提灯が飾られ、祭りを盛り上げている。
商店街には無人の商店がいくつもあった。料金は百円均一で、代金は缶の中に入れるというシステムだ。しかし、裏通りに行くと、もっとすごいものがあったりする。民家の軒先に「無料でお持ちください」と古い本が置かれていたりする。くまなく歩くと、おもしろい発見がいくつもあるはずだ。
町そのものが博物館だ
こういう歴史を紹介する案内が町のいたるところにある
ブックフェスティバルだからおもしろいパフォーマンスをあちらこちらでやっていたりするが、そういうものがなくても高遠町なかなか楽しい。町そのものが博物館のようである。
高遠は歴史の町である。だから、あちらこちらに解説の碑が建っている。これらを巡るだけでもけっこうおもしろい。ちなみにこの碑は「駒せり場跡」つまり<馬が売買されていたところ>なのだそうだ。
町の名前の由来や、昔ここにこんなものがあったなど、
歩きながらこれらの案内を読むだけでも楽しい。
さて、次に高遠町で食べた食事をご紹介しましょう!