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肌や骨にも!ビタミン剤について(2ページ目)

ビタミン剤の続きとしてビタミンCとビタミンDをご紹介します。手軽に摂れるサプリメントですが、用量を守るようにしましょう。

三上 彰貴子

執筆者:三上 彰貴子

薬剤師 / 薬ガイド

骨には必須!ビタミンD

ビタミンDは、ビタミンD2をエルゴカルシフェロール、ビタミンD3をコレカルシフェロールという脂溶性のビタミンです。(ビタミンD1は、ビタミンD2とルミステロールという成分の混合した物体を名づけたもの)

ビタミンDは、皮膚で紫外線の作用で活性型のビタミンDに変化して、骨などに必要なカルシウム(十二指腸)やリン(小腸)の吸収に関係します。

活性型のために、必要な紫外線の量は、日光を1日10分程度浴びるぐらいといわれています(最近は、オゾン層破壊により紫外線の量が増えてきましたので、地域によりこの時間は変化すると思います)。

ビタミンD2(の前駆物質のエルゴステロール)は、しいたけ等に、ビタミンD3は、魚やその肝、バターや卵黄などに含まれます。

不足すると、骨や歯の発育に支障がおこり、乳幼児では骨格に湾曲が見られる、くる病や、成人では、カルシウムなどが骨にきちんと沈着しないなどの理由で骨がやわらかくなってしまう骨軟化症、また、中高年には骨粗しょう症の一因になることがあります。

逆に、過剰摂取は、血中のカルシウム濃度が上がることにより、吐き気や、食欲不振、便秘、かゆみなどが見られることがあります。脂溶性ビタミンですので、水溶性と異なりすぐに排泄されませんので、サプリメントなどで大量に摂らないように気をつけましょう。

今回は、ビタミンCとビタミンDを紹介しました。製品によっても含有量が違うことがありますので、ご不明な際には、お近くの薬剤師にご相談ください。

*ネット上での診断・相談は診察ができないことから行えません。この記事は実際の薬局での会話をもとに構成したものです。相談が必要な方は、医師や薬剤師に実際にお聞きください。


【参考図書】
・OTCハンドブック
【参考リンク先】
うつにも効果?ビタミン剤について(All  About記事)
食事摂取基準を設定した栄養素と策定した指標>日本人の食事摂取基準について(2005年版)>厚生労働省 
栄養機能食品>健康や栄養に関する表示の制度について>「健康食品」のホームページ>厚生労働省



1日の目安1000IUを1粒で摂取できるものも。
ビタミンDを含む主な市販サプリメントは
コチラから。
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