目の病気/目・まぶた・涙のしくみ・異常

眼底検査を受けるポイントとは?(2ページ目)

眼底検査を受ける際には、気になる疾患など、自分の検査の目的を明確にして、検査の前に担当医師にそれを伝えたり、適切な検査の手法の選択をすることが重要なポイントです。

執筆者:高林 克枝

<ケース2>
眼科医による眼底検査

検眼鏡検査は、直像検眼鏡という手持ち式の器具で、眼の中を光で照らして角膜や水晶体、網膜を調べます。また、医師が頭に装着して使う双眼鏡タイプの器具の倒像検眼鏡が使われます。

細隙灯顕微鏡やレンズを使って観察する方法では、患者は検査前に散瞳薬(さんどうやく)を点眼して瞳孔を開いておくため、詳細な検査ができるのです。

そして、<ケース1>と同様に、眼底写真による画像診断も行われますが、通常のカラー眼底写真と、腕から色素を注射して特殊な波長の光を当てる蛍光眼底写真があります。

この検査で分かる病気の状態は:
 
  • 緑内障の早期発見、特に正常眼圧緑内障
  • 糖尿病性網膜症の初期の変化
  • 網膜剥離や飛蚊症(ひぶんしょう)の原因となる網膜裂孔(もうまくれっこう)
  • 黄斑部変性症
  • 眼底周辺部の無症状ではあるが、治療が必要なこともある眼底
    出血(網膜静脈閉塞症)
    などがあげられます。

    40才以上の方は、年に1回はこの検査を受けておくことをおすすめします。

    <緑内障シリーズ>
    【第1回】緑内障とは?
    【第2回】緑内障のリスクと治療
    【第3回】よくある正常眼圧緑内障にご注意

    次のページは眼科医による眼底検査でチェックしたい病気>>


    <INDEX>
    <ケース1>人間ドックや住民検診、老人健診で受ける眼底検査…P1
    <ケース2>眼科医による眼底検査…P2
    眼科医による眼底検査でチェックしたい病気…P3
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