収穫時期で、名前が変わる

豆苗
エンドウの発芽したものが豆苗です。
グリーンピースはエンドウ(豌豆)ですが、その収穫時期によりいろいろと名前が異なります。

まずエンドウの若い茎葉を豆苗(トゥミョウ)と呼び、若い莢(さや)をついたまま食べるものがサヤエンドウ、未熟な柔らかい豆を食べるものがグリーンピース、完熟したものがエンドウです。



キヌサヤ
キヌサヤ(絹莢)とも呼ばれますが、サヤが絹のように柔らかと言う意味です。
最近見かけるスナップエンドウは、アメリカで開発されたもので、豆が熟しても莢が柔らかいため、莢ごと食べられます。最近、日本でも栽培されていますが、スナックエンドウという名称でも流通しています。

スナップエンドウ
アメリカ生まれのスナップエンドウは、実もサヤも食べられます。
若いエンドウは野菜として食べる場合が多いのですが、完熟したエンドウは乾燥させて雑穀として食べます。種類としては、青エンドウと赤エンドウがあり、青エンドウは塩豆や餡(あん)に、赤エンドウは蜜豆などに使われています。白エンドウもあるのですが、一般には出回っていないようです。

私も知りませんでしたが、和菓子の落雁(らくがん)の材料には、赤エンドウか白エンドウを焙煎して、粉に挽いたものが使われているそうです。

β-カロテンやビタミンCの宝庫、糖尿病予防にも

エンドウは、豆類の中でも栄養価が高く、タンパク質の他にも、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンCカリウム、食物繊維が豊富に含まれています。

エンドウの主な栄養成分

エンドウにはビタミンCはほとんど含まれていませんが、発芽・生育途中にはビタミンCが生成されるため、豆苗やサヤエンドウは、ビタミンCが豊富に含まれています。またβ-カロテン、ビタミンC、食物繊維が多く、緑黄色野菜並みの含有量です。

漢方などでは、エンドウは、すい臓の働きをよくするため糖尿病の食事療法として利用されていたそうです。化学的にも、エンドウに多く含まれている食物繊維は、血糖値の上昇を緩やかにする作用がありますし、京都薬科大学(京薬会誌No.114)によると、エンドウ豆に、肥満や糖尿病を予防・治療に有効なアルドース還元酵素阻害作用があるとしています


キヌサヤは年間を通じて出回っていますが、生のグリーンピースは今だけのおいしさです。ぜひ旬のおいしさを味わい、豊かな栄養をいただいててください。

参考資料
■栄養の基本がわかる図解事典(成美堂出版)
■キッチン食べ物事典(高橋書店)
■栄養キーワード事典(池田書店)
エンドウ(拓殖大学北海道短期大学)

■関連リンク
五月病にはタケノコごはん(食と健康)
春は苦みで冬に貯めた老廃物を出そう(食と健康)
旬の味 昆布入りグリーンピースごはん(料理のABC)

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