食と健康/食と健康の基礎知識

肝臓をいたわるアルコールとのつきあい方(3ページ目)

これから年明けまでは飲み過ぎ・食べ過ぎになりやすい時期です。 こんな時は肝臓もお疲れ気味。今回は肝臓の働きや、アルコールとのつきあい方、肝臓をいたわるポイントをご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

アルコール
アルコールとうまく付き合って、けなげに働く肝臓を大切にしましょう。

肝臓をいたわるアルコールとの付き合い方

今の時期は、お仕事のおつきあいなどでお酒を飲まなければならないことも多いことでしょう。肝臓をいたわりつつ、アルコールと上手につきあうために、下記のようなポイントを心にとめておいてください。

  • 低カロリーで良質のタンパク質を
肝細胞の修復には、タンパク質が不可欠です。肉や魚介類等でもよいのですが、脂肪の少ない部位を選び、また大豆などの植物性タンパク質をとることもお勧めします。もちろん、アルコールを飲む機会が多い時だけでなく日頃の食生活でも、脂肪の多いメニューは控え、低カロリーで、他の栄養素もバランスよく考えて食べましょう。
野菜
ビタミンや食物繊維の多い野菜はたっぷり食べましょう。
  • 野菜や海藻もしっかりと
ビタミンは、肝臓がご馳走やアルコールを代謝する場合にかかせません。ミネラルも肝臓の機能を助ける酵素の材料になります。特に脂肪の多い肉類などを食べる時は、必ず脂肪や糖質の吸収を遅らせる食物繊維もとりましょう。また二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を促すのは、ビタミンB群、C、Eです。野菜や海藻には、ビタミン、ミネラル、食物繊維を含むものが多いので、できるだけ多く食べるようにしましょう。
  • 規則正しい食習慣をとりましょう
朝食を抜いたりすると、エネルギー不足になり肝臓の負担が増えます。きちんと1日3食とりましょう。1日は食べ過ぎ・飲み過ぎたという場合、2.3日は粗食にしてバランスをとるようにしましょう。
  • ペースや適量を考えて
空腹の状態で飲まないように、必ず食事をしながら飲みましょう。ただえんえんと飲み食べ続けるとカロリーのとり過ぎになります。また一気にたくさんの量を飲むと肝臓での処理が追いつきません。P2の処理のアルコールの処理時間を目安に、自分の量をおおよそ決めて、ゆっくりとしたペースで楽しみましょう。
  • 肝臓を休ませてあげましょう
当たり前ですが、飲む機会が増えれば休ませてあげましょう。ちょっとだるいなー、体調がすぐれないなという時は、お酒を断る勇気も必用です。「週に1度は休肝日」を実践されている方もいらっしゃると思いますが、できれば週に2日が推奨されています。


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