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愛犬の健康診断と健康チェック(5ページ目)

少しでも元気に、健康で、長生きをして欲しい。それは犬と暮らす飼い主にとっては共通の願いだと思います。それには、日頃の健康チェックが大切。では、どんなところをチェックしたらいいのでしょうか?

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド


全体的なチェックポイント

  • 元気はあるか
    元気がない場合は、痛みや熱、倦怠感、ストレス……いろいろなことが原因になっている。精神的なことが影響していることもあるので、健康面と合わせて全体的な生活を振りかってみる必要もある。
     
  • 食欲はあるか
    食欲は健康のバロメーター。愛犬の食べっぷりはいつも観察しておきたいもの。食べる意思はありそうなのに、なかなか食べようとしないという時には、歯のトラブルが隠れていることもあり。口の中のチェックも忘れずに。
     
  • 体のどこかに腫れなどがないか
    ブラッシングの時に何気なく体に触れるだけでも腫れや傷に気づくこともある。特に長毛種の場合は、首の周りや脚の付け根、お尻、尻尾などの腫れに気づきにくいことがあるので、時々は全体的なチェックを。
     
  • 体重は変化していないか
    肥満は万病のもとというのは人間と同じ。食事はきちんと食べているのに痩せてくる場合には、腸内寄生虫や何らかの病気が隠れている可能性も。
     
  • 体温は平熱か
    犬の平均体温は概ね38.5度。小型犬や子犬の場合は、若干これより高い傾向にあり、大型犬では低い傾向にある。愛犬の平熱は知っておきたいもの。体温を測るには、肛門に体温計入れて直腸温を測るのが一般的。これができない時には股の付け根で測ってもOK。その代わり直腸温より0.5~1度低めになるので、その分をプラスすること。
     
  • 呼吸や心拍数(脈拍数)に異常はないか
    平熱と同じく、愛犬の平均的な呼吸数や心拍数などは把握しておくと健康管理に役に立つ。ちなみに、呼吸数の平均は1分間に15~30回程度。小型犬・子犬のほうが回数が多く、大型犬のほうが少ない傾向にある。心拍数に関しては1分間に60~120回程度。これも小型犬・子犬は数が多く、大型犬は少ない傾向にある。心拍数を測るには、股の付け根に手をあてると動脈に触れることができるはずなので、人差し指・中指・薬指の3本を使って脈を数える。ただし、呼吸数や心拍数などは、季節や運動、興奮度などいろいろな要素によって違ってくるもの。
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