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犬から人にうつる病気(3ページ目)

犬は、ただ可愛いだけではありません。人間をはじめ、動物はみな病気をもっています。中でも気をつけたいのが、「人畜共通感染症」。お互いが健康に暮らすためにも、これについて知っておきましょう。

大塚 良重

執筆者:大塚 良重

犬ガイド


病気は予防が第一!

これらの人畜共通感染症に対処するにはどうしたらいいのでしょうか? 何より予防が一番です。以下のようなことに気をつけて生活しましょう。

  1. 過度のふれあいには注意を
    たとえば、同じお箸や口移しで食べ物を与える、可愛いあまり犬の口の周りに過度のキスをする、同じ布団で寝起きする、このような接触の仕方は、病気感染の可能性を高めることになります。
     
  2. 健康管理に気配りを
    愛犬の健康状態を日頃からチェックするとともに把握し、定期的に検便をはじめとした各種の健康診断を受けるなど、健康管理に気をつけたいものです。何かおかしいなと思った時には、なるべく早めに動物病院で受診を。また、予防ワクチンは健康状態や状況によって可能な範囲で接種してあげましょう(高齢であったり、何らかの病気があるなどの場合は、無理に接種するのはかえって考えもの。動物病院でご相談ください)。
     
  3. 清潔を心がける
    お手入れはコミュニケーションの意味合いもあるほか、体の変化にも早めに気づけるチャンスです。その他、生活周りの環境なども含め、なるべく清潔を心がけましょう。ただし、あまりに神経質になる必要はありません。綺麗にし過ぎることで、逆に抵抗力を弱めてしまうこともありますから。また、ノミやダニなどの予防も忘れずに。野山に出かけた後は、念のためにチェックをしましょう。
     
  4. オシッコやウンチの始末はすみやかに
    排泄物から感染する病気がわりとあります。間違ってもウンチをその辺にさせっぱなしにはしないように。放置されているウンチには、愛犬を近づけることは避けたいです。それから、室内犬の場合は散歩から帰った後、足先を軽く洗ったりするといいですね。
     
  5. 健康な体をつくる
    食事の内容や運動などにも気配りしましょう。健全な体をつくるということは、病気への抵抗力を高めることにもなります。
     
  6. 動物に触ったあとは手洗いを
    普通の健康な大人はもちろん、特に子供やお年寄り、何らかの病気がある人は免疫力もやや弱い傾向にありますので、動物と触れ合った後には手洗いを習慣づけることで、感染リスクを下げるようにしましょう。万一、咬まれるなどの傷を受けた場合には、傷口をよく洗って、念のために消毒をし、場合よっては病院で診察を受けるといいでしょう。

お互いに健康な生活を目指して

こう人畜共通感染症のことを書いていますが、可愛い愛犬からも場合によっては病気がうつることもあるかもしれませんよというような不安をかりたてているつもりは決してありませんので、誤解なさらぬよう。その逆で、人であれ、動物であれ、病気というものは限りなく存在するものです。できるなら、そうした病気にはかからずに、ともに健康に暮らしたいもの。だからこそ、こうした情報もある程度は得ておくことが大事なのではないかと思います。予防できるところは予防し、日頃のお手入れや生活環境など気配りしてあげることで、愛犬の健康を守ってあげながら、お互いに健康な生活を送りたいですね。

【関連サイト】
厚生労働省検疫所/感染症についての情報
動物から人間にうつる病気やその予防法、海外旅行に行く際の注意点など詳しい情報がある
国立感染症研究所公式サイト内「人獣共通感染症」リスト
【編集部おすすめの購入サイト】
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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