自分で愛犬のシャンプーをするということはブラッシングから始まり、洗う、乾かす、耳そうじや爪切り……といった一連の流れの中で直接愛犬の体に触れるわけですから、健康チェックの他、スキンシップも兼ねており、ガイドとしてはお勧めです。では、そのやり方とは?

ドライヤーやお風呂場に慣らしておく

家族で愛犬のシャンプー
自分でシャンプーをすることは、愛犬とのスキンシップにもなる。
シャンプーやドライヤーが嫌いという犬は意外に多いものです。それは、そういった物に慣れないうちに、いきなりシャンプーをされたことによって嫌なイメージがついてしまったせいかもしれません。自分で愛犬のシャンプーをしたいと思うなら、いろいろな物や人、環境に慣らしていく時期にドライヤーの音やシャワー、お風呂場などにも少しずつ慣らしておきましょう。

たとえばドライヤーなら、最初はドライヤーの近くで遊んでみる→ほんの短い時間ドライヤーのスイッチ入れてみる→徐々にその時間を長くする→少し風をあててみるというように、段階を追って慣らしていくようにします。

その他、ブラシのかけ方が乱暴で痛い(特にスリッカーブラシは向きや力加減によって皮膚を傷つけてしまうこともあるので注意)、ドライヤーが熱過ぎる(同じ場所にずっとあて過ぎない)、無理矢理押さえ込まれるというようなことでグルーミングやシャンプーが嫌いになることもあるので気をつけたいものです。

シャンプーの前にブラッシング

シャンプーの前には多少の準備が必要です。ブラシやコームを使って、被毛をしっかりと梳かしておきましょう。被毛のもつれや毛玉があるままシャンプーをしてしまうと、その部分の泡落ちが悪くなる上に、毛がが固まってしまってほぐしづらくなってしまいます。また、ブラッシングによって余分な抜け毛を取ることでその分ドライヤーもしやすくなります。特に長毛種の場合、耳の後ろや首周り、内股、お尻の毛などは毛が絡まりやすいので、コームをかけても引っかかるところがないように入念にブラッシングしてください。

ついでに皮膚の状態もチェック。赤みや傷、腫れなどがないかもチェックしておきましょう。

シャンプー前にも軽く耳そうじ

次いで、軽く耳そうじもしておきます。シャンプーをすることによって耳内の汚れが浮いてくるので、シャンプー後の仕上げとして耳そうじを再度しますから、ここでは軽くそうじをするくらいで大丈夫です。

肛門腺絞りはシャンプーの前に

次に肛門腺を絞っておきます。肛門腺からはちょっと臭くて、独特の匂いがするドロッとした液体状の分泌液が出ます。通常はウンチをする時に一緒に出ると言われますが、犬や猫の場合、野生動物に比べて退化しており、結構溜まってしまう子も多く、中にはそれが固まりやすいタイプの子もいるので、時々絞ってあげるようにします(1ヶ月に1回程度が目安)。

犬の後ろから肛門を見た時、5時と7時、もしくは4時と8時あたりに二対の肛門腺があり、袋状の中に分泌液が溜まっています。親指と人差し指でそれをつまみ、奥から外側へ、かつ下から上へ押し出すような感じで搾り出しります。その際、手や洋服につかないようにティッシュをあてがうなどしたほうがいいでしょう。

この分泌液が溜まり過ぎると、犬はお尻がむず痒くなったり、気持ち悪く感じたりするのか、お尻を地面にこすりつけるような行為が見られることもありますし、場合によっては袋状の器官が破裂してお尻の周囲が血だらけになってしまうこともあるので注意が必要です。肛門腺が奥まっていて絞りづらい子の場合は無理をせずに、動物病院で定期的に絞ってもらうことをお勧めします。

お湯をかけるのは犬の体の後ろから

犬は熱いお湯が苦手です。人間がちょうどいいと感じる温度よりぬるめのお湯にしてください。特に初めてシャンプーをする際は、いきなり顔や頭部からお湯をかけると驚いてしまうので、お湯はお尻のあたりから首のほうへ向かってかけていくようにします。十分に濡らした後にシャンプーをしますが、これもやはり体の後ろから。頭部は最後に洗うようにします。

シャワーをかける時にはヘッドをなるべく体に密着させたほうが犬も落ち着くので、高い位置からはお湯をかけないようにしたほうがいいでしょう。

優しくマッサージをするように

マッサージをするように洗っていく
優しくマッサージをするように洗っていく。股の間など洗い残しがないように。
シャンプー剤をよく泡立てて、爪を立てないように指の腹で揉むように優しく洗っていきます。ちょうどマッサージをするような感じと言ったらいいでしょうか(シャンプー用のブラシも販売されているので、使ってみるのもOK)。特にアンダーコートの分厚い子は、中までシャンプーが浸透しにくいので皮膚のほうまでしっかり洗えているか確認しながら洗うようにします。股の間やお尻の周り、足先まで洗い残しのないように。なお、人間同様、股の間はシャンプーが長時間留まっているとヒリヒリするのではないかと思いますので、その部分に関しては洗ったらすぐに泡を落とすようにしたほうがいいかもしれません。