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しゃもじアイランド・宮島(2ページ目)

広島へ行ったら、宮島は必見です。世界文化遺産登録、日本三景であることはもちろんですが、厳島神社の大鳥居に感動している場合ではありません。町はしゃもじで溢れていたのでした。

江澤 香織

執筆者:江澤 香織

雑貨ガイド

しゃもじ溢れる町

店 店
そこかしこにしゃもじ
気を取り直し、改めて町を見回してみると、あちこちで目に付くしゃもじの看板。町はしゃもじで溢れかえっていました。土産物屋には大量のしゃもじが発売中!商売繁盛とか、交通安全とか祈願系のものや、切手を貼ったら郵便で送れるよ、という葉書しゃもじまで。もちろんしゃもじの携帯ストラップもあります。

■宮島杓子(しゃもじ)の由来■
寛政の頃(1789~1800年)、宮島の修行僧・誓真という人が考案し、宮島杓子として広めた、と伝えられています。誓真がある夜弁財天の夢を見、彼女が奏でる琵琶の形から杓子を思いつき、自ら御山の松で作って島民に教えた、という話もあるらしいです。誓真さんは相当器用な人だったらしく、この人が作った杓子は現在も歴史民族資料館に保存されています。自然の木で作った杓子は、ご飯に臭いを移さず、米粒も付着しずらいそう。また、この神木の杓子で御飯をいただけば福運をまねく、という言い伝えで縁起物として永く愛されているのが宮島杓子なのです。

          

しゃもじとりどり

空はすでに薄暗く、豪雨の中人もまばらで、土産物屋もそろそろ店じまい。でもここまで来たらしゃもじを買わずに帰るわけにもいかないと思い、かろうじて開いている店を一軒一軒物色してみます。ファンシーな絵が描かれたもの、達筆の筆文字入り、もみじ型にくりぬかれたもの、などさまざまで選び放題。ここまでのバリエーションのしゃもじ群はかつて見たことがありません。もちろん素朴な無垢のしゃもじや、漆塗りの高級しゃもじも売られています。特長的なのは、みんなきちんと木でできていること。プラスチック製はあまり見かけませんでした。しゃもじ専門店的な店もあり、奥ではおじいさんが手作りのしゃもじを彫り、店番はおばあさん。そこではしゃもじはもちろん、しゃもじの仲間達(ヘラとか木のスプーンとかおたまとか)も多く販売されていました。散々迷って私が購入したのはいかにも「ザ・土産」な鳥居とケーブルカーの焼印が押されたしゃもじ。脱力系のへぼい柄が妙に購買心をくすぐります。そして豆をすくう用に作られたスプーン。まんまるとしたかたちが、めでたいような気がして気に入りました。ついでにしゃもじを模った「しゃもじせんべい」や「しゃもじかまぼこ」も買ってみました。

フェリーの時間が刻々と迫り、あえなく撤収。どこか不完全燃焼でしたが、次回への楽しみが増えたと自分に言い聞かせ、後ろ髪を引かれる思いで乗船。でもやはりここは、天気のいい日に行くもんだと思いました。
宮島へは広島駅からJR線なら30分くらいで宮島口駅に到着。広島市内を走るちんちん電車でも行くことができます(1時間くらい)。そこからフェリーに乗り、10分少々で宮島着。また、広島港から直接フェリーも出ているようです。

店先のしゃもじ 土産のしゃもじ
しゃもじせんべい しゃもじかまぼこ
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