イガイガころりんとしていて、どこかお茶目
モミジバフウ
街路樹や公園木として使われているので、意外とよく見つかるかもしれません。 木の葉の形がもみじの葉っぱに似ているから「紅葉葉風」と名付けられたそう。 花材店では「アンバーバーム」と書かれていることもあります。 この実はよーく見るとなんだか幾何学的。 法則性のある多面体のようで、原子記号のようにも見えてきます。こんな小さな実なのに、自然の不思議に圧倒させられます。 この実の中に細かい種子が入っていて、風に揺られながら種を撒き散らすのだそうです。鈴 みたいでかわいい。転がしておくだけで存在感のある、 面白い実ですね。
クワガタ?!一瞬コワイけど植物。
ツノゴマ
とある花屋で騙されました。「変な虫が店に入ってきちゃって~。 バタバタ飛ぶから注意してね」。え?飛ぶ?(本当は飛びません)。 7、8cmとやや大きめの不気味な物体に本気でビクビクしてしまいました。 この植物、人によって好き嫌いがあるかもしれません。 見方によっては、ものすごくカッコイイ。ハマる人は異常にはまります。 別名「悪魔の爪」とも言うそう。英名でも、devil's hornらしい。 北米南部からメキシコが原産。南米あたりにいかにもありそうな植物ですね。 ドライになる前の実は、なんとピクルス として食用もできるらしいのです。 棚のフチとか椅子の背とか、どこにでもひょいと引っ掛けられるので、 便利なディスプレイアイテムでもあります。 遊びに来た友達を驚かせるのも面白いですが。
飄々とした姿が憎めない。
オクラ
オバケのようにでっかいオクラ。20cmくらいあります。 アフリカ辺りに転がってそうですが、見つけたのは日本の 普通の花屋です。ちなみにオクラの語源はガーナ語らしい。 ドライフラワーでは、オクラが枝に付いたままの、花束のようになったものも ありますが、これはあまりに大きいので実だけ。白と茶色で シマシマになっている感じもかわいいです。 棚にごろりんと寝かせているだけで、なかなかのインパクトがあります。
もさもさっと海中植物のようないでたち。
???
実はこれ、なんだか分かりません。もしどなたか分かる方いらしたら教えてください。 イソギンチャクのようでもありますが、たぶん何かの実ではないかと。 恐竜時代からありそうな植物ですね。貝がらなどと一緒に並べてみると、 博士の研究室みたいな風情です。意味不明なもさもさが妙に心を捉えます。
どれもさほど主役級の植物ではないですが、 なんだかほっとけない魅力があります。 道端で拾ったり、意外と手に入りやすいものが多いので、 気軽に楽しんでみてください。
個性的でセンスよい花やドライフラワーが見つかる花屋
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