住みたい街 首都圏/通勤・買い物に便利な街

スーパーを見れば住み心地が分かる(2ページ目)

その街の暮らしやすさを見るいくつかの指標のうち、もっとも分かりやすいものがスーパーです。実際に利用することも多いだけに、住みたい街を訪れたら、必ず覗いてチェックしましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

品物、買い物客から周囲の住民層を見る


買い物客もチェック
スーパーでは品物だけではなく、どんな人が買い物に来ているかも見ておきたいポイント
店内では品物そのものだけではなく、それを買いに来ている人も見ましょう。マンションのモデルルームに来ている人がご近所さんになる可能性が高いのと同様に、ご近所のスーパーに来ている人は広い意味でのご近所さん。どんな年代、家族構成の人が多いのかが分かれば、住みやすさも想像できるというものです。


そのために、覚えておきたいのは、時間帯による来客者層の違い。午前中から夕方4時くらいまでは家庭にいる人、仕事をしていない人が中心です。特に午前中、午後の早い時間は高齢者が多いのですが、その割合を見れば、その地域の高齢化の進行が分かります。また、午後の遅い時間から夕方5時、6時くらいまでは子どものいるファミリーが、それ以降は勤め帰りの人が増えます。訪れた時間帯ごとに、どんな層の買い物客が多い時間帯を意識、実際にどんな人たちが買い物に来ているのかを見てみると、街の雰囲気が想像できます。

置いてある品物から類推する手もあります。例えば、お惣菜やレトルト食品などが充実しているのであれば、単身者、共働き家庭、高齢者が多い地域と思われますし、生鮮食品類売り場が広ければ、料理をする家庭が多い地域と考えられます。

意外に見落としがちなのが駐車場、業務スーパーも見ておこう


スーパーの駐車場
駐車場を見ると、買い物に来ている人の層や地域などが分かる
設置されているなら、駐車場も見てみましょう。ファミリーの多い地域ではワゴン車が目に付きますし、お屋敷街なら外車や高級車が中心、坂の多い地域では小回りのきく軽自動車が増えるなど、地域性は車にも現れるのです。後日、利用するつもりなら、出し入れしやすい駐車場かどうかも見ておきましょう。


意外に見落としがちで、でも、身近にあると便利なのが業務スーパー。最近では一般客に開放されている店も多く、子どもが多い家庭では安価に大量の品が揃えられて便利。マンションのパンフレットに記載されていることは少ないので、周辺を歩いてみるとき、あるいは事前にネットで調べておくなどの手をお勧めします。

主婦にとって住みやすい街のひとつの条件は買い物に便利な街。スーパーに足を伸ばせばいろいろなことが分かりますから、下見時には忘れずに、店内を覗いてみたいものです。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます