住みたい街 首都圏/子育て・環境重視の街選び

公園近くのメリット、デメリットは?

公園の近くと聞くと、環境の良さを筆頭にメリットばかりを考えてしまいがちです。しかし、公園の広さや内部の状況などによってはデメリットが生じることも。ここでは不安原因を細かくチェックしてみました。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

どんな場所にもメリット、デメリットがある。
比較してから選択を


公園と聞くと、緑が豊富、子どもを遊ばせられるなど、メリットが多いように思います。しかし、必ずしもメリットだけではなく、規模や位置関係、使われ方などでデメリットになることもありますから、注意が必要です。そこで、ここでは、メリット、デメリットそれぞれを見ていきましょう。

庭代わりに使える便利さ、
将来も変わらない環境が大きなメリット

公園内の子どもの遊び場
子どものいるファミリーには公園近くの立地はうれしいはず
公園が近くにあれば、子どもを遊びに連れていく、散歩あるいはジョギングをするなど、自分の庭代わりに気軽に使えるのが何よりのメリット。ペットを飼っている人なら、格好のお散歩コースです。大きな公園であれば、体育館やバーベキューサイトなどが併設されていることもあり、休日の楽しみが増えます。また、緑があることの環境への影響も、年々温暖化する時代には見逃せないポイント。緑の多い地域は周囲より、気温が低いそうですから、より快適な暮らしが実現できるというものです。

部屋から見える緑
緑が眺められる部屋であれば四季を感じられる上、他人の視線を気にしなくて済むというメリットも
空き地や駐車場、畑、古家などに日照、眺望などを遮る建物が建設されるのはよくある話ですが、公共の公園であればそれが取り壊される可能性は少なく、将来に渡って環境が保たれるであろう点も、購入時には大きなプラス。公園が見える立地であれば、緑を借景にすることができ、住まいの資産価値も上がるというものです。

都立汐入公園
災害拠点としても大きな役割を持つ都立汐入公園。広さ、設備も整っている
大きな公園であれば、地震などの災害時の避難場所になっていることが考えられます。近くに避難できる場所があれば安心ですし、火災などの延焼を防ぐ効果も期待できます。ただし、避難場所に指定されている公園でも、周囲が塀で囲われていて、特定の出入り口からしか出入りできない場合には、緊急時に避難できないこともありますから、注意が必要です。

利用者の多い公園であれば、人目があるということで、周囲の住宅は空き巣に狙われにくいことも考えられます。しかし、夜間は人目がなくなるわけですから、これは一概にメリットとも、デメリットとも言い切れません。後は公園との位置関係や住まいの防犯体制との兼ね合いで考えるべきでしょう。

では、次ページでは音や臭いなど、デメリットを見ていきましょう。
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