モデルルーム見学/モデルルーム見学のコツ【周辺環境編】

「お散歩ついでにモデルルーム」が◎のワケ(3ページ目)

天気の良い週末、散歩ついでにモデルルーム見学はいかが?行くぞ、行くぞと張り切って最初にモデルルームを見るより、街を見て気に入ってからモデルルームに行くほうが長い目では失敗もしません。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

商談スペースのテーブルを見れば
物件の特徴が分かる

モデルルームの看板
新築では完成済みマンションで棟内のモデルルームが見られるケースなどもある
散歩ついでの見学であれば、とりあえずさっと見て、感触がよければじっくりというやり方が効率的。そのためには、最初に「通りかかったので入ってみた、どんな物件か、ざっと知りたい」と伝えておくこと。こうしておけば、最初に記載を求められる訪問者リストは住所、氏名程度を簡単に書くだけでOKですし、シアター見学を省略できることも。

モデルルーム室内
モデルルーム内のディスプレイは簡潔にポイントを知るには有効
物件の全体像をすばやく理解するためには商談スペースのテーブル上にある掲示や、モデルルームだけに置いてある冊子類を見るのが効率的。たいていの場合、物件の特徴を何点かに絞ってまとめてあるので、一目見ただけでその物件のセールスポイントがつかめるからです。まずはそれらから物件の売りが何かをチェック、それに関心が持てるようなら、本腰を入れて見るというやり方がお勧めです。

モデルルーム内の表示
花のつけられた部分は申込み済みあるい売却済みの意味。申込み済みならまだまだ可能性はある
ちなみにセールスポイントのうち、価格に関する点は、安さが売りとは言いにくいためか、あまり明確に書かれていないのが一般的。これについてはこちらから質問をしてみましょう。価格そのものだけでなく、管理費や駐車場代の安さが売りということもあるので、そのあたりの質問もお忘れなく。

見て楽しいモデルルームが増加中、
遊び場と考えれば訪問も気軽

敷地全体の模型
分かりやすく見せるため、モデルルームでは模型ひとつにもいろいろな工夫を凝らしている
ところで、いくつかモデルルームを訪ねてみると、一見同じように見えるモデルルームにも意外に個性があることが分かります。全体模型はどこにでもあるものですが、セキュリティラインを赤や青の光で強調するのは最近の流行ですし、凝ったところだと映像と連動、建物が上下したりします。収納の豊富さを部分模型や立面になった間取図で説明したり、パソコン上で室内のカラーリングの違いを見せてくれたりと凝っているところはあの手この手。逆に模型とパネルだけがシンプルに置かれているモデルルームもあります。どちらがいいかは考え方次第ですが、見て楽しい、見比べて面白いモデルルームが増えていることは事実です。

モデルルーム一画のキッズルーム
子ども連れの見学客向けにキッズルームが用意されているのが一般的。おむつ替えスペースなども用意されている
また、キッズルームがあるのはもちろん、最近はベビーシッターが子どもを見ていてくれるモデルルームも登場。子どもを預けて、夫婦でお部屋見学デートとしゃれ込むのも楽しいかもしれません。大規模物件では週末にイベントやセミナーなどを開くこともあるのでそれを目当てにぶらぶら出かけるというのも手。無料で住まいや暮らしのお勉強ができるならお得でしょう。

入居しなくてはいけない期日が決まっているなど、決断を迫られているときには散歩がてらの見学はお勧めしません。しかし、漠然と購入を考えている時期であれば、数多くのモデルルームを見て自分たちの住まいやインテリアに関する意見を固めていくという手段は役に立つと思います。構えずぶらぶら、ぜひ、出かけてみてください。
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