住みたい街 首都圏/住みたい街の見つけ方

「知らない街で住まい探し」の事前準備術

土地勘のない、知らない街で満足いく住まいを探すためには、その街や住みたい場所周辺の情報を事前に収集する作業が大事です。では、事前にどのようなことを、どこで調べれば良いのかを見ていきましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

電鉄会社のホームページで
所要時間、駅構内・周辺の様子を知る

電車
最近では他路線と乗り入れをしている路線が多いので、利用する路線の乗り入れ状況もチェックしておこう
最初に見ておきたいのはターミナルからその街への距離、所要時間などです。これについては電鉄会社のホームページを見るのが常道。路線図を見れば、都心からの距離や他の街との位置関係などが分かり、首都圏全体の中でどのあたりになるのかも分かります。該当する駅の時刻表を見れば、通勤時に利用できる本数や始発の時間が分かります。終電はターミナル駅の下りの時刻表でチェックします。また、運賃や定期利用時の料金なども見ておきたいところです。

駅前
駅周辺のタクシー乗り場、バス乗り場なども合わせて記載されていることがあるので、そちらもチェックしておこう
駅構内の図では、構内の施設、駅ビルの有無、どんな店が入っているかなどを見ておくと良いでしょう。小さな子どものいる家庭なら、エレベーターの有無やバリアフリー化の状況なども見ておきましょう。路線によっては各駅ごとの乗降客数が掲載されていますが、これを見ると、街の賑わいが想像できます。当然ですが、乗降客数が多い駅ほど、駅周辺の商業施設が充実していることが多く、逆も同様。賑やかな駅であれば買い物など、生活には便利ですが、その分、住宅価格、家賃は高くなります。予算に合わせてどの駅を選ぶか、そのあたりも考えながら見てください。

街の地図で位置関係、周辺施設などを見る
写真も併用、できるだけリアルに

小学校
小中学校や自治体の出張所、図書館、郵便局や公園など公共性の高い施設はたいてい記載されている
次に街の地図を見てみましょう。まずは駅から希望している住まい周辺までを表示してみます。住まいが駅から徒歩10分前後であれば、その地図で学校や郵便局、公園、寺社などの位置ははっきり分かるはず。もし、バス便利用などで遠い場合には、そうした施設が分かる程度の縮尺で表示、少しずつ、地図をずらしながら、施設をチェックしていきます。

何があるかが分かったら、それらの施設がそれぞれどのようなものか、検索してみる、現地に行ったときに行ってみるなどの手を取ります。そのため、できれば、地図はプリントアウトしておくと便利です。

細い道の表示
道幅や建物の規模、種類の違いなどは写真でみるほうが分かりやすいことも
続いて地図を写真に切り替えてみてください。地図で見るよりも、周辺の様子がより分かるようになります。一戸建てが多い地域なのか、マンションが多い地域なのかはすぐ分かりますし、建物の規模、道幅なども分かりやすくなります。小さな一戸建てが多く、道が細い場所であれば、現地に行ったときには防災上安全かどうかという観点で周辺を見るようにしましょう。住まい周辺に大きな空き地がある場合には、今後どのようなものが建つ可能性があるのかを現地で聞いてみる手があります。このように、上空からであれ写真を見ておくと、街の雰囲気、危険度などがイメージしやすくなるのです。

次のページでは住み心地の調べ方をご紹介します。
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