国内ビジネススクールでは、小論文が筆記試験にあります。今回は、小論文試験の勉強方法、書き方、注意点をお伝えします。

ビジネススクールでの小論文筆記試験

ビジネスについての小論文がビジネススクールのテストで問われる

小論文の試験ではビジネスについての内容が問われる

小論文とは、「小さな」「論理的な文章」のこと。「小さな」という意味は、時間制限や字数、そして出題意図に制約があるということを意味します。この範囲内で、論理的な文章を書くということです。国内ビジネススクールにおいて課される小論文を読むのは、ビジネススクールの先生。「小さな」範囲で読み手である先生を納得させることが求められます。

筑波大学 ビジネス科学研究科2010年度入学者への小論文問題では、「あなたがある商品を店舗ではなくインターネットで購入することを決めた場合、なぜあなたはその商品をインターネットで購入するのか」が問われました。法政大学ビジネススクール イノベーション・マネジメント研究科2010年度入学者への問題は、「水尾順一『逆境の経営 7つの法則』朝日新書、2009年」の18~19頁を読んで論点を答えるものや、日本企業で「7つの法則」が当てはまる企業例を答える問題が出題されました。このようにビジネスにかかわる小論文の筆記試験が、ビジネススクールで課されます。

通常、2~3大問の内から1問選択で、制限時間は60分から90分程度です。字数制限は、大問が小問に分かれている場合で小問に付き300字程度。大問1問の場合は、1,000~2,000程度から、字数制限のない学校もあります。

小論文筆記試験で判断される力とは

なぜ、小論文が国内ビジネススクールの筆記試験で課せられるのでしょうか? 基本的なビジネススキルである読む力、考える力、書く力をあなたが持っているかどうか、ビジネススクールは試したいのです。

読む力とは、与えられた情報(多くはビジネスで起こる問題)から、出題意図を正しく読み取る力を指します。ビジネススクールでは、ケースと呼ばれる実際に企業の経営陣が直面する状況を要約した資料を多く読み、問題を設定し、解決していくことを学生に求めます。こうした力を判断されるのです。

考える力とは、理解した後分析を行い自らの思考により批判を加えていく力。教科書通りに解決を目指そうとしても実務ではうまくいかない場合も多く、事象を分析し、自ら答えを導き出すことができるかどうかが評価されます。

書く力とは、思考した内容を論理的に他者に理解、納得してもらう文章を書く力です。日本語が正確であることは当然のこと、効率的かつ効果的に文章が書かれているかもチェックされます。ビジネスにおいても、新規提案を会社内で通す場合は稟議書を書く必要があり、論理的に他人を納得させる書く力が必要なのです。

小論文の書き方

小論文は起承転結の構成でで書く

小論文は起承転結の構成で書く

問題文から出題意図を読み取り分析を行い、自らの考え方を明確にしたら、次は実際に小論文を書くことになります。ポイントは、いきなり書き出さないこと。全体の構成を決め、書く概要を決めてから、実際に書き始めてください。良い小論文になるかどうかは、この書く前のプランニングが全てといっても過言ではありません。

構成例は、「起承転結」の4部構成がいいでしょう。

「起」は、主題に関する資料文の主張を理解していること、それに対する自らの主張を提示します。「承」で、自らの主張を支える理由とその具体的事例を書きます。通常3つは必要。「転」で、自らの主張にも問題はあることを書きます。「結」で、問題点はあるものの自らの主張が正しいことを述べます。