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ビジネススクール進学の奨学金(3ページ目)

ビジネススクールに進学することは、自らへの多額の長期投資となります。どのように資金確保するかは大きな問題。1つの解決方法としての奨学金について説明します。

福原 正大

執筆者:福原 正大

MBA・海外留学ガイド


銀行からの借入

銀行借入

銀行借入を行いビジネススクール進学を行う人も多い

奨学金が獲得できない場合、最後に頼ることができるのは銀行借入。欧米のビジネススクールに通う学生の多くが、500万円を超える借入を銀行から行いビジネススクールに通学します。しかしながら、海外ビジネススクールに行く場合、日本人に対して貸付を行う海外の銀行はまずありません。日本の銀行も、国内ビジネススクールと提携を行っている場合は貸付を行う場合はありますが、海外ビジネススクールとは提携関係にないため銀行貸付を行う条件が非常に厳しくなります。

つまりは、国内ビジネススクール通学者は銀行ローンを受けビジネススクールに通学ができる一方、海外ビジネススクールは必要とされる資金が多額であるにもかかわらず、資金調達が難しい現実があるのです。

銀行から借り入れを行う通常の場合は、連帯保証人をつけるか、保証会社をつける必要があります。言わずもがなですが、過去にクレジットローン返済などで著しい遅滞、債務不履行があった場合は対象になりません。

奨学金を決めるときのチェックポイント

奨学金、銀行からの借入で注意すべきチェックポイントをお知らせします。

奨学金
1年間の奨学金か、2年間の奨学金かでは、実際に手にする資金に大きな差が出ます。また、無償での給付型奨学金か、将来的に返還義務のある貸付型奨学金か。条件がいい奨学金の場合、卒業後の制約条件がどういったものか確認して下さい。例えば、ビジネススクールで勉強した結果、入学前と異なる就職先を選びたくても、卒業後の就職先に制約がある場合は奨学金を返上しないと就職できない場合もあります。チェックポイントは、奨学金対象期間、種類(給付型、貸付型)、制約条件があります。

銀行貸付
貸付金の場合、金利はどの程度か、返済期限はどの程度か、連帯保証人は必要か、保証会社の保証金額はいくらかを確実に把握しましょう。将来の返済義務がビジネススクール後の人生を縛り、結果として好きな仕事ができくなる、銀行への返済に追われるようでは意味がありません。チェックポイントは、利率、返済期間、保証人があります。


お金の問題はどうしても後回しになりがちですが、軽視すると後々人生の制約条件になってしまいます。ビジネススクール進学では、必ず早い段階で確認をしておいてください。

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