2階は男性的なテイスト。天井から下がる金属製の無骨なオブジェの中には、工事のときに使われていたものも。 |
2階、工業デザインのフロア
「最強のDIYグッズを揃えてみんなで作りました(笑)」という2階は、最もセルフビルドの痕跡があきらかなフロア。美大の学生が塗りました、というタッチの白黒模様の柱の横には、もとの住居のタイル張りの壁がそのまま残されています。
ちゃぶ台に脚を継ぎ足したテーブル、古道具屋で見つけたという不思議な形状のランプ、錆びた金属の道具など、粗くざらざらとした質感。そのあちこちで、一見なにげないようでいて注視すると好奇心をかきたてられる小さな雑貨たちが表情を加えています。
ステンドグラスは、もとの住居の窓に嵌めこまれていたもの。3階で活用されています。 |
3階はゴシックのフロア
急な階段をのぼると、2階とはまったく異なるゴシック空間がひろがります。各部屋の壁を抜いてひとつの空間につなげているのですが、あえてブロック壁の下部を壊しかけのまま残して、ソファとソファのパーティションに。
これが廃墟めいた空気感を醸して、素敵な怪しさを演出しているのです。
3階のタイル張りの部分は、かつてはお風呂だったスペース。 |
広めの空間に、大ぶりのソファたち。仄暗い照明。カップルにはこの空間をおすすめしたいし、窓辺の席で一人、前世紀に書かれた東欧小説など読むのも面白そう。
そしてさらに階段をのぼってみれば、また思いきり雰囲気の違う部屋が待ち受けていました。