窓辺のカウンター席、テーブル席、スタッフがお茶を淹れる光景が眺められるL字カウンター席。その日の気分で座る席を選びたい。 |
ワイスワイスと古い家具を組み合わせて
シンプルでありながら豊かさを湛えた空間をつくりあげるために、家具やうつわも注意深く選ばれており、カフェづくりに関わった人々の意識の高さをうかがわせる。椅子とテーブルは、「地球環境と未来の子どもたちを考えた家具づくりを」と、森を守りながら家具の制作に取り組むワイスワイスのもの。シンプルでモダンなその家具たちは、国産の無垢材から生まれる。
おもてなしに使う茶器は、栃木県益子を拠点に活動する陶芸家、二階堂明弘さんの作品。そして和菓子をのせる青白磁の皿は 原田譲さんの作品。
お茶を淹れるスタッフとの会話を楽しみたければ、このカウンター席へどうぞ。 |
展示用の棚やキャッシュカウンターは、古道具あらいにて。きれいな弧を描く木製キャッシュカウンターはなんと、廃校になった学校で使われていたという昭和40年代の教壇。そんな来歴が、スタイリッシュな空間に優しいぬくもりを与えている。
定休日には伝統文化を体験するワークショップを
回季はまた、おいしいお茶と和菓子を入口にして、奥深い伝統文化への橋渡しをしてくれる場所でもある。お店の定休日となる日曜日には、お茶や書など、日本の先人たちが洗練させてきた文化を体験するワークショップが催される。2010年9月19日(日)は書家かなさんを講師に迎え、「『白露の月』~月を書く~」と題した書のワークショップを開催。 ※詳細はこちらで。
回季の文字も、書家かなさんの手によるもの。 |
お茶のふくよかな甘みのなかで、現代の工芸アートと伝統文化とが出会い、歴史ある街と今を生きる人々が出会う。回季はそんな幸福な瞬間を、カフェならではのリラックスした空気のなかでもたらしてくれる場所。古びたビル独特の情感を楽しみつつ階段をのぼって、気軽に三階の扉を開けてほしい。
「この街じたいにさまざまな新しいムーヴメントが起きていますので、街の魅力をまるごと楽しみつつ、回季で季節を感じていただけたら嬉しいですね」