カフェ/三軒茶屋・駒沢・下北沢・荻窪のカフェ

CafeCafe(カフェカフェ)…三軒茶屋

私にとって100パーセントのアーモンドクッキーに邂逅した小さな一軒屋。お店でいただくスイーツもお料理も身体にやさしい素材を用いた、素朴ながら舌と心に沁みるようなおいしさです。

川口 葉子

川口 葉子

カフェ ガイド

ライター、喫茶写真家。著書に『東京カフェ散歩 観光と日常』『京都カフェ散歩 喫茶都市をめぐる』(祥伝社)、『街角にパンとコーヒー』『東京の喫茶店 琥珀色のしずく77滴』(実業之日本社)他多数。雑誌、Web等でカフェやコーヒー特集の監修、記事執筆多数。Webサイト『東京カフェマニア』主宰。

...続きを読む

cafecafeの外観写真

三軒茶屋の小さな一軒屋カフェ

CafeCafeがオープンしたのは2000年8月、まだ、東京でカフェがブームと言われ始めて間もない頃でした。庶民的な住宅街の中にある気取らないカフェが今年で開店7年目を迎えることができたのは、ひとえにそのおいしさと、オーナーご夫妻の醸し出すあたたかな空気感のたまもの。

身体にやさしい素材を使った、作りたてのお菓子。オーナーの両親が無農薬で作る野菜をたっぷり用いたお料理。スリランカの農園から届くフレッシュな紅茶をきちんとした淹れかたで。焙煎したての香りの良いコーヒー。カフェの「基本中の基本」でありながらなかなか実現が難しいこれらの項目に、CafeCafeはとてもさりげないかたちで出会わせてくれるのです。

クッキーの写真このカフェはまた、私が「100パーセントのアーモンドクッキー」にめぐりあった場所でもあります。子どもの頃に食べた有名店のご贈答用の缶入り・箱入りクッキーや、旅行のおみやげなどにいただくクッキーがあまり好きではなかった私。クッキーのおいしさなんて、たかがしれている……と大きな勘違いをしていたのですが、CafeCafeの素朴なアーモンドクッキーはその勘違いを小気味よく打ち砕いてくれました。香ばしさも、ほのかな甘さも、ほろほろさくさく加減も理想通りだったのです。

以来、CafeCafeに来るときは必ず帰りがけに、レジ横にこじんまりと並んでいるクッキーたちを何種類か買って帰るくせがついてしまいました。(5個入り210円~240円) 
季節によってさまざまなクッキーが作られるようですが、この日いただいて帰ったのは「ヘーゼルナッツとメイプルシュガー」、「黒糖とくるみ」「チョコとアーモンド」「ココナッツ」の4種類。いずれ劣らぬ名作ぞろいですが、私はとくに最初の2種が好み。よけいなものを加えない、毎日食べても飽きないおいししさです。

今回は、クリスマスやバレンタインなど季節の行事にあわせたお菓子教室もおこなわれて好評を博しているCafeCafeの魅力をお伝えします。

▼生まれて初めてお菓子を作ったとき
カフェカフェ店内

  • 1
  • 2
  • 3
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

カテゴリー一覧

All Aboutサービス・メディア

All About公式SNS
日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
公式SNS一覧
© All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます