甘辛酸っぱい三位一体の味構成はタイ料理のお得意技
タイは、侵略戦争が激しかった東南アジアにおいて、唯一独立を維持した国。インドや中国などの影響を受けながらも、独自の食文化を築きあげた国としても知られています。甘辛酸っぱい。東南アジア料理を思い浮かべるとき、ふとこんな味わいが口中をめぐるひとが多いと思いますが、そんな想像をするにいたったきっかけは、タイ料理、というかたが多いのではないでしょうか(各国料理好きでなくとも、トムヤムクンを知っているひとが多いというのは、やっぱりすごいこと!)。
いまや日本のタイ料理店は、小さなお店を含めれば、数えきれないほどたくさん。用途に合わせてお店選びをできるようになったということもあり、東京にあるタイ料理店をいくつかのカテゴリーに分けてご紹介します。
今回は、高級感のある雰囲気のなかでいただくタイ料理編です。ワタシはタイに行くと、家庭、食堂、屋台、高級レストランなど、さまざまな形態のお店に行きますが、タイの友人に連れて行ってもらう高級タイレストランでの食事は、いつも印象に残ります(いつも友人が料理を選んでくれる、ということもありますが)。料理には、いままでの想像を超える何かがあるのです。そして、味が安定していて、素直に美味しい。そう思うのです。
日本の高級タイ料理店の場合には、値段が高すぎる?など、賛否両論あるとは思いますが、ときにはタイ王国の華麗な料理に舌鼓をうってはいかがでしょうか。
なお、順番はランキングではありません。加えて、これはあくまでも私見です。正直、お店を挙げるのはとても難しいことだと思っています。そのときに一緒に訪れた人や席を隣り合わせたかた、食べた料理(お店によって得意な料理とそうでない料理がありますし)、店の対応などによって感じ方によっても変わってくると思います。皆さまがこれを機に、タイ料理にさらに興味をもつきっかけになったら…という想いで綴りたいと思います。
※これは2010年9月現時点での捉え方です。各国料理店では、さまざまな事情で料理人がかわることがよくあります。となると、味も変わるのが常。場合によっては、記事を加筆したり消去することがありますので、ご了承ください。