ドラマが似てるとと主題歌も
いきものばかり~メンバーズBESTセレクション |
これをみていて、そういえば同じような流れをちょっと前に見たような、と考えて思い出しました。aikoが2009年10月からの朝ドラ『ウェルかめ』の主題歌「あの子の夢」、続いて2010年1月からの『曲げられない女』の主題歌「戻れない明日」を担当。「同時に二つのドラマの主題歌を担当するのは異例」といわれていました。
日本テレビ系水曜22時枠の『曲げられない女』と『ホタルノヒカリ2』は『ハケンの品格』にはじまるヘンなヒロインを通して女性の生き方をコミカルに考える路線。同じく女性の生き方を明るく描く朝ドラとは共通点があります。
また、いきものがかりのボーカル・吉岡聖恵はaikoのファンであることを公言。そのためかaikoといきものがかりは楽曲が似たような雰囲気があります。
ドラマが同じような路線だとそれにあった主題歌も同じような路線になるという例ですね。
主演俳優を出していると主題歌も
My Best Of My Life |
『ゲゲゲの女房』がいきものがかりというのは、2009年度NHK全国学校音楽コンクール中学生の部課題曲「YELL」からの流れでNHK側が積極的に選んだんでしょうね。その一年前は課題曲が「手紙~拝啓 十五の君へ~」で朝ドラ『つばさ』主題歌も「愛の季節」とアンジェラ・アキだったのと同じ流れです。
両方ともそう思って相思相愛で決まった幸福な場合など、どちらかだけということはほとんどないでしょう。しかし曲とドラマの内容や、その時のアーティストの勢いなどを見るとなんとなくわかります。特に有名洋楽アーティストを使っているのはスタッフが積極的に選んでいる場合で、アーティストがドラマの主演俳優と同じ事務所であったりするとアーティストサイドからのプッシュが強いと考えられます。
たとえばドラマの主演俳優が多く所属している事務所である研音でこの三年の夜の連ドラで見てみます。研音所属俳優が主演した連ドラは24作品。そのうち研音(とその傘下)の所属アーティストが連ドラ主題歌を歌っているのは17作、70%強を占めています。
具体的に例をあげるとSuperfly「愛をこめて花束を」が伊東美咲の『エジソンの母』、「My Best My Life」が天海祐希の『BOSS』、「WildFlower」が同じく天海祐希の『GOLD』。
馬場俊秀「ファイティングポーズの詩」は松田翔太の『名探偵の掟』、「明日に咲く花」は沢村一樹の『浅見光彦~最終章』、「私を必要としてくれる人がいます」は市川由衣の『桂ちづる診察日録』とNHKも例外ではありません。