MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

下馬評を覆した! パジェロ・ディーゼル(2ページ目)

「2012年までクリーンディーゼルは出てこないだろう」と言われる中、突如、三菱自動車は『ポスト新長期規制』クリアのディーゼルをパジェロに搭載。発売したのであります。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

黒煙ゼロ! ほとんどガソリン車

パジェロ
厳しい規制をクリアするだけでなく、スペック面でも大幅な向上が見られる。ディーゼル特有のネガティブポイントも見られない

限られたコースながら試乗してみました。するとどうよ! よく走るじゃありませんか! 最高出力190馬力と、今まで搭載していた旧規制(新長期規制)のディーゼルより20%もパワーアップ。むしろ元気良くなったほど。アクセルレスポンスも向上しており、気持ちよく走ってくれる。

もちろんアクセル全開にしたって視認できる黒煙ゼロ! ディーゼル特有の排気臭だって全く気にならない。ポスト新長期規制をクリア出来てる=ガソリンエンジンと同等なのだ。ペットボトルに入った真っ黒なススを出すディーゼル同じエンジンだと思わない方がいいだろう。


パジェロ
1万km以上走ったクルマの排気口。ディーゼルのイメージを一転させるほどきれい
写真は排気口。すでに1万km以上走っている試乗車だったが、排気管の中も金属肌のまんま。いやいや技術ってスゴいなと感心しきり。ディーゼル特有のカラカラ音も普通に走っている限り気にならないレベル。1回の燃焼行程で最大4回も燃料を吹くなど、爆発を上手にコントロールしてるのだ。

気になる燃費だけれど、100km/h巡航なら12km/Lを超える。流れの良い道路ならコンスタントに10km/L以上走ってくれるから嬉しい。軽油はガソリンより20%くらい安いため、燃料コストで考えれば2リッター級ガソリンエンジンを搭載するSUVと同等で済む。

車両価格は若干高いものの、「クリーンディーゼル自動車導入費補助」(上限20万円。平成23年2月8日必着分まで)が受けられる。やっぱり大型のSUVを買うならディーゼルでしょう! 気になる方はぜひともディーラーで試乗してみて欲しい。
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