無印良品がスタートして30年。イタリアン家具に代表される、ゴージャス路線へと突き進んでいる時代に登場しました。そして今では多くのファンがいて、定番化した商品がズラリ。今回は収納商品だけで、あたかも「収納ミュージアム」のような展示を開催中。そこで見つけたヒントをピックアップしてお届けします。


壁に収納して家を広く使う

日本の住まいの原型は、柱と柱の間を障子や襖といった「戸」で仕切るスタイルでした。今ではそこが窓や壁になり、インテリアづくりに深く関わっています。海外のインテリア本を眺めていると、壁にフォトフレームや絵を飾っている住まいをよく見かけます。ところが日本の住まいでは、壁を背にして家具を置いているか、素っ気ない壁のまま残してしまいがち。歴史や文化の違いがあるとはいえ、洗練されたインテリアにとって、壁使いは大切なポイントです。
壁につける収納家具

長押タイプ、箱型、棚などがある。お洒落な化粧コーナーも作れる

そんな壁に着目したのが無印良品の「壁に付けられる家具」という商品。床やテーブルの上にモノを置いてしまいがちな日本人は、壁を使って片づけようという発想です。壁の面積は床面積の約2.5倍。ならば限られた床面積をモノで埋めることなく、壁に収納機能をもたせて解決するという、日本ならではのアイディア収納です。そして、こうした壁使いを前提にして、窓のとり方と壁の残し方を考えてみてはいかがでしょう。


空間を仕切る収納パーテションとして使う

無印良品は、日本の住まいのモジュール(基準寸法)に合った収納商品づくりを得意としています。なかでもスタッキングシェルフは、2009年度グッドデザイン賞を受賞した自信作。部屋のサイズに応じて、縦にも横にも広がられる、オープンタイプの収納です。しかも、背板がないので部屋の間仕切りにも活用できます。
スタッキングシェルフで間仕切り収納

シンプルな構成なら女性でも組み立てOK

例えばリビングとダイニングを仕切る、子供部屋を2つに分ける、寝室の一角に書斎コーナーを設けるなど、収納家具が空間を分ける道具にもなるのです。もしも視線が気になるなら、バスケットや引き出しなどで棚を埋めて目隠しすることもできます。しかも2センチ刻みでオーダーできて、部屋のサイズにピタリと収まります。これは、片づけるのが苦手という人にお薦めの収納スタイルです。


奥行きを使い分ける

収納をプランするときには、収納するモノがどんなサイズなのかが重要なポイントになります。幅・奥行き・高さのスリーサイズのなかでも、特に奥行きには要注意。本、食器、靴は、1列に並べることを想定して奥行きを決めるのが鉄則です。

ことに本の場合は奥行き30センチの収納が普及しているため、前後2列に並べたり、1列で半端なスペースが残ってしまったり。靴や服の収納に比べると、本の収納対策は遅れていました。そんななかで開発されたのが、奥行き21センチの棚。単行本や学術書を並べるのに適したサイズです。しかも薄型なので、広めの廊下や玄関ホール、階段ホールに収納をプラスすることができます。
本棚とAVボード

左が木製収納:ダボの位置をずらすことでディスプレイラックになる。右がスタッキングキャビネット:組み替え、買い足しOK

一方で奥行き45センチというのは、収納の定番サイズ。キャビネットは、たたんだ衣類、テーブルクロス、シーツなど布モノのため、そしてAVデッキの収納として使えます。このサイズであれば、リビングや寝室などに置く家具として、室内にレイアウトがしやすいはず。無印良品の収納ラインナップの中から、住まいのテイストとライフスタイルにあったモノを見つけましょう。


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