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子育てと家、欧米人と日本人の違い【1】

近隣に住む欧米人の子育てに接したり、ベビーシッターさんの話を聞くにつれ日本人との考え方の大きな違いを感じます。いったいどんな点が異なるのでしょうか?今回はそのポイントを探ってみたいと思います。

千葉 由里

執筆者:千葉 由里

マンションの買い替え・売却ガイド

欧米人と日本人の子育て、どこが違う?

子育て、欧米

欧米人が多く住む立地だと、その子育て観の違いに驚くことも

今住んでいる都内の住宅地には、欧米人が数多く住み、実は子育て世代も多くベビーと外出や散歩をする姿を頻繁に見かけます。欧米人が数多く子育てをしている環境にいて、日本人と明らかに違うなと感じるのは、子育てに関して割り切ってお金を費やし、他人の手を借りるところだと感じています。

日常的な散歩や保育施設への送り迎えなども専任のベビシッターさんがやっていることも多く、ときにはベビーを預けて夫婦二人で出掛ける姿を見かけることもあります。子どもが1歳になる前に子ども部屋をつくり、夫婦とは別に寝るなどというのもごく一般的で、日本の子育てとは違いを感じることもしばしばです。
具体的にその違いについて考えてみました。

子どもとの添い寝、欧米では一般的でない?!

日本では子どもが生まれると、基本的には母乳育児が浸透していることもあるせいか、幼いうちは母と子が同じ部屋で添い寝というイメージがあります。ところが欧米では、最近でこそ添い寝の良さが見直されてきているという話も聞きますが、乳幼児期のかなり早い段階から、子ども部屋を与え、寝るときは子どもと夫婦がべつべつに寝るのが一般的だそうです。

たとえ子どもが生まれても、家庭の中心はあくまで夫婦。その夫婦の関係を第一に考えているようです。

私自身も子育て中にはドイツ人著者の育児書も読みましたが、ある育児書には子どもとは生後6カ月の段階で部屋を分けたほうがいいという指南がありました。ちなみにスムーズに部屋を分けるコツは、最初に一人で寝かせる際、子どもがどんなに泣いて嫌がっても、決して手を差し伸べないことだそうです。何時間も泣き叫ぶというのを数日続けるうちに、子どもは一人でいることが当たり前になるとのこと。

そういえば、私が通院などの際に我が家にも何度か来ていただいたベビーシッターさんがいるのですが、近所の欧米人の方の家にもベビーシッターとして出入りすることが多く、欧米人の方は子どものお昼寝や育児グッズに関しても徹底していると話していました。 

同じ環境をつくり、徹底した習慣づけを行う

育児、欧米

習慣づけを徹底して行い、一人立ちを促すのが育児の基本

たとえば13時にお昼寝と決めたら、たとえ眠くなさそうでも13時には子ども部屋に連れて行き、カーテンを締め切り、いつもと同じ音楽を掛け、布団に入れるそうです。どんなに泣いて嫌がっても決して部屋から出してはいけない、と口を酸っぱくして指示されたそうです。

幼いうちから欧米人の家庭には必ず子ども部屋が用意されているのには、このような習慣づけを行う背景があるのかもしれません。

泣いている子どもをそのままにしておく、日本人の感覚ではなかなかできないことですが欧米人の徹底ぶりには驚きます。
日本人のママは子どもにコントロールされがちですが、おる意味欧米人ママたちは徹底して自分のコントロール下に置いている、といえるかもしれません。日本では一般的に子どもを泣かせたままにしておく母は良い母親ではない、育児放棄だ、と見られがちなため、泣かせたままというのにはどうしても罪悪感を感じてしまいがちなのではないでしょうか。
一方、欧米では、育児をラクにする育児グッズが浸透し、次から次へと新商品も登場しています。
引き続き次ページで解説します。
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