土地活用の代表的な存在はアパート・マンション経営である。
今回から数回に分けて、アパート・マンション経営のメリット・デメリットを正しく理解することにしよう。
まずはアパ・マン経営の「メリット」について解説していく。

▼メリットその1 相続税対策になる。
 
まず1つ目のメリットは相続対策になるという点である。

相続対策になる理由について具体的に説明していこう。

仮に相続税評価額が1億円の土地をあなたが所有していたとする。
もし、法定相続人が1人の場合、相続税がかからない範囲は、基礎控除5,000万円+法定相続人1人あたり1,000万円=6,000万円以下となる。

もし、この相続税評価額1億円の土地が更地だったとすれば、相続税対象額は・・・
1億円-基礎控除額6,000万円=4,000となり、4,000万円に対して相続税がかかることになる。(実際の税額は4,000万円×20%-200万円=600万円となります)

そこで、相続対策として1億円を銀行から借入れ賃貸マンションを建築するとしよう。
すると、土地は貸家建付地となり評価額は約▲18%の約8,200万円・・・(1)
になる。

一方、1億円をかけて建築した建物の相続評価は次のように計算される。

1億円×固定資産税評価60%×(1-借家権割合30%)となり、評価額は約▲58%の4,200万円・・・(2)となる。
(1)の土地と(2)の建物の評価額を合計し、正の資産は土地8,200万円+マンション4,200万円=12,400万円となる。

この正の資産から、マンションを建設するために銀行から借り入れた1億円を引く。すると、この地主さんの資産は、12,400万円-10,000万円=2,400万円となる。

この大家さんの場合、マンション建築後の資産規模は基礎控除額の6,000万円以下の2,400万円になり、めでたく相続税はかからないということになるのである。