誰でも出来る土地のボリュームチェック方法とは |
誰でもできる簡易ボリュームチェック法
「私は、土地165平米を所有しています。この度土地の有効活用を検討中ですが、この土地にワンルームが何戸できて、総額どのくらいで建つのか、その概算を計算する方法はありますか?」
先日、あるクライアントさんからこのような質問をいただきました。
通常、このようなことは実際に設計をしてみないと、明確なお答えはできません。
しかし実は、概算で建物の規模、そして予算額を誰でも簡単に予測する方法があります。
この方法を業界では、ボリュームチェックといいますが、この方法を覚えると、間取り、構造の違いによる収益性の違いがわかるだけでなく、新たに土地の購入を検討するときに非常に便利です。
また、実際に設計を依頼するときにも、すでにベストに近い間取り、そして予算をつかんでいるわけですから、設計者とのコミュニケーションもとりやすくなるはずです。
そこで今回は、誰でも簡単に、建物のボリュームチェックできる方法をお話しましょう。
まずは、法規的な制限について調べましょう
まず、この土地の用途地域、建ぺい率、容積率をお調べ下さい。
例えば、この土地の用途制限が第一種低層住居専用地域で、建ぺい率50%、容積率100%であるとしましょう。すると建築可能面積は、建ぺい率が50%ですから、
165平米(土地面積)×50%(建ぺい率)=82.5平米(建築可能面積)
となり、土地に対して82.5平米の建物を建築することが可能であることがわかります。
次に容積率の計算です。この土地は、容積率100%ですから、
165平米(土地面積)×100%(容積率)=165平米
となり、延べ165平米以内の建物が建築可能ということになります。
さらに、この165平米を先ほどの建築可能面積82.5平米で割ります。
165平米÷82.5平米=2
となり、この土地では2階建てまでの建物が建築可能ということになります。
次に、今回、少し広めの27平米の1Kタイプを計画するとしましょう。