コストはどれぐらい見込んでおけばよいの?
今回の青葉区でのアバンテ18の場合、コンクリートパイルによる摩擦杭での地盤改良を選択しました。理由はもっとも低コストでできるものであったからです。
地盤の状況や建物の規模にもよりますが、例えば一戸建てでしたら1棟あたり、70~80万円というのがだいたいの費用の目安です。どのような工法であれ、地盤改良費は最低これぐらいはかかると思っていれば間違いはないと思います。
第三者機関を利用する!
でも、そもそも地盤改良が必要かどうか、また、仮に必要であったとして、どのような工法がよいのか、については建築会社も確かなことはわかりません。
そこで、以前ご紹介した、JIO(日本住宅保証検査機構)のような第三者機関を利用するのです。
JIOは地盤調査を行い、仮に地盤改良工事が必要になったときには、地盤と建物にとって最適な地盤改良工法を提案してくれます。それ以外にも、工期中、4度の建物検査を行い、手抜き工事を未然に防ぎます。検査に全て合格すれば保証書が発行され、10年間の保証まで得られます。
地盤改良をしたからといって、入居者の目には見えないので決して家賃が高くとれるわけではありません。そうかといって地盤改良を無視することもできません。
大切なのは、「万が一地盤改良が必要になったときには、だいたいこれぐらいの費用がかかりそうだな」と事前に目安をつけておくことです。そうすれば、収支計画をたてる上で総事業費を把握することができます。そして、いざ地盤改良が必要になったときにもすぐに意思決定することができるのです。
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