リフォーム相見積りを比較する
同じ工事内容でも、会社によって見積書の書き方が違う
リフォーム相見積りを比較しようとしたら、各リフォーム業者が出してきた見積書の書き方がまちまちで、結局は合計金額の比較しかできなかった…… というケースがあります。リフォーム業界では統一された見積書の形式がありません。同じ工事で相見積りを取っても、部屋ごとに費用が計算されているもの、材料費と人件費を分けて計算しているもの、単位面積あたりの費用を計算しているものなど、見積書には様々な書き方があります。
上記は3つとも全て同じ工事内容の見積書。様々な見積書の形式がある。
また 「経費が少ないほうに決めた」 という話を聞くこともありますが、経費の書き方にも様々な種類があります。
工事には定価が無いので値引きにも根拠はありません。
- 経費を工事項目と別に記載してあるもの
- 経費の一部を各工事項目に乗せてあるもの
- 経費の全てを各工事項目に乗せてあるもの
「A社の経費は10%、B社の経費は8%だからB社が安い」 と言う判断はあまり意味が無いということです。
また商品に定価はあっても、工事の手間代に定価はありません。定価が無いということは値引き額にも根拠は無いということ。値引きが大きいからトクしたと思うのは早計です。
リフォーム相見積り成功の秘訣 - 1
費用の出し方を統一してもらえば比較しやすくなる
むやみに仮設工事費用を削るような見積りは、工事の品質が維持できなくなることも。
またリフォーム業者に相見積りを取ることを隠す必要はありません。他にも見積り依頼をしている旨を伝えましょう。
小さな手間は、「一式工事」 としてまとめて書かれていることが多いので、工事内容の詳しい確認が必要です。
また 「仮設工事」 と呼ばれる養生や足場などは、工事修了後に形は残りませんが、適切で安全な工事をするために大切なものです。むやみに仮設工事費用を削るような見積りは、工事品質が維持できなくなることもありますので注意しましょう。
次のページは見積書ではわからないもの、同じに見えたのに工事内容が違う! そして相見積りで起きやすい失敗を防ぐ方法、何社程度頼んだらいいのかについてです。