今回は住宅展示場の中ではなく、ごく普通の街角に建っているモデルハウス、旭化成の「かぜのとう」のご紹介です。リアルな立地条件だからこそ見えてくるもの、都市の中に住むための工夫などリフォームにも参考になることが満載です。
普通の街かどに現れたモデルハウス
大江戸線牛込柳町駅を降りて数分歩くと見えてくる。旗が立っているのでモデルハウスとやっとわかるほど、街に溶け込んでいる。 |
しかし実際には、土地の制限があったり、お隣の家がすぐ近くにあってあんな風に大きな窓は付けられない・・という事もあります。
この旭化成のモデルハウスは、あえて東京の真ん中新宿の交通量の多い通りに面したごく普通の街かどに建設。現実の環境下で実際の住み心地を実感できるようになっています。
セキュリティとプライバシーを守る都市型住宅
夏に涼しく、風通しが良い「夏の間」から眺めた中庭の様子。プライバシーもセキュリティもしっかり守られているのが良くわかる。 |
そこでこの家では外側には頑強な壁を作り、内側に庭を作ることで、プライバシーやセキュリティを守りながら光や風を取り入れるよう工夫されています。
右の写真は、夏に涼を感じられるように工夫された「夏の間」と名づけられた部屋から眺めた中庭の様子です。
中心にはシンボルツリーが植えられ、それが2階にあるスカイデッキ「空の間」や3階の個室の窓際へと伸びています。
下からも風が吹き、空からは光が注ぐスカイデッキ
スカイデッキで宙に浮かせた「空の間」を上から見た様子。空からも下からも風が通り、とても気持ちの良い空間。 |
この「空の間」向かって、リビング、ダイニング、洗面所などが面して作られており、各部屋、とても明るく風通しの良い作りになっています。
この「空の間」は上からは光と風、そして下からも風が入り、非常に気持ちの良い空間となっています。
私が訪れた日には、その「空の間」にはゴザがひかれ、その上で本を読んだり、お昼寝をしたりするのにとても良い気候の日でした。
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では次のページでは、この「空の間」に開かれた明るいリビングダイニングの様子や、開放感のある洗面所やバスルーム、ダウンライトの無いシンプルな照明の様子などをご紹介します。