天袋が収納として機能しない理由
床面に地袋というのがある。座布団をしまうことが多い。 |
多くの場合は、深い奥行きを使って前後2列に収納することで、空間を無駄なく使って容量を使いきろうとします。その結果、奥にしまったモノは確実に死蔵されることに。天袋というのは、そういう収納なのです。かつては、天袋に節句や正月用品、床の間を飾る調度品などを収納していたかもしれませんが、季節に合わせて室礼を変える習慣が薄れた今では、天袋を使いこなせなくなっています。
収納のつくりとして、高さに対して奥行きの深い収納というのは、特殊なプロポーションと言えます。家庭で使われている持ち物のなかで、奥行きを必要とするのは敷布団やマットレスを収納するときくらいですが、天袋では不便です。そして、ふだん頻繁に使用する押し入れと切り離された収納になっていることが、大きな問題です。
床から天井まで見えるから忘れない
天袋を日常の収納として使えるつくりにするには、押し入れと一体化させることにあります。その方法はいたって単純で、クローゼットのように、扉の高さを床から天井までにすればよいのです。扉の形式は開き扉、引き違い戸、折り戸がある。 |
押し入れという従来型のつくりを見直して、クローゼットのような収納スタイルに改良すれば、もっと使いやすくなるはず。リフォームや新築の際に、新しいスタイルを取り入れてみては如何でしょう。
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