住宅工法/耐震住宅・住宅工法

工法・構造からみる住まいづくりのポイント(3ページ目)

今回のテーマは「工法・構造」。木造軸組、ツーバイフォー、プレハブなどと、様々な種類がありますが、どれを選択するのがベストなのか大変気になるところですが、ここで一度、現状を整理してみたいと思います。

田中 直輝

執筆者:田中 直輝

ハウスメーカー選びガイド

木がいいの?、鉄がいいの?

工法のお話をすると、「そもそも木がいいの?鉄がいいの?」なんていう質問が出てきそうです。私の見解は「どちらもいいんです」というものです。一見、優柔不断な答えと思われるかもしれませんが、そうしかしいいようがない、というのがホンネです。

工法の展示ぶつ
住宅の工法に関する展示物。木はおろか、鉄についても様々な工法があることがわかる
なぜ、私がそのような見解をしているかというと、次のような事例があるから。ハウスメーカーの中には、鉄骨系プレハブ住宅を販売している一方、木造住宅(木造軸組やツーバイフォー)を併売しているケースがあります(木質系プレハブメーカーでは逆のパターンもあります)。

これはなぜだと思いますか。答えは、私たち日本人の中にある住まいに関するDNA「木造信仰」があるからです。「木へのあこがれ」といってもいいのでしょうか。そういった木造への根強いニーズを受けて、各ハウスメーカーは私たち消費者の選択肢を増やすために、「第二の工法」を用意している場合もあるのです。

第二の商品をもつハウスメーカーも

こうしたハウスメーカーは当然ながら鉄骨系の商品に強いこだわりをもっていますが、第二の工法である木質系商品に対しても同様の熱意を持っています。こうした事例からもわかるように、木とか鉄とかというのは私たちの好み次第という側面もないわけではないのです。

シャーウッドの生産ライン
日本人の木に対する信仰は強い。そのため、鉄骨系ハウスメーカーでも木造商品を販売しているケースがある。写真は積水ハウス関東工場の「シャーウッド」生産ライン
一つのハウスメーカーに鉄と木の2系統の商品シリーズがあるということは、工法による差別化が成り立たなくなってきている証拠だと私は考えています。では、私たちは具体的にどのような判断をすればいいのでしょうか。

私たち消費者が重視すべきは、「提案」内容なのだと思います。例えば、既に土地をお持ちの方なら、それぞれの工法のハウスメーカーにプランを提出してもらい、その土地に適したものなのかを判断するということが、大切になるでしょうね。

大切なのは「提案」を見極めること

木質感のある提案
大和ハウス工業の西新宿住宅展示場のモデルハウス。建物は鉄骨増だが木質感のある空間提案を行っている
鉄骨系商品であれプランニング次第では木質感を出すことは可能。むしろ木質感にこだわるのなら、木の性質や材質についての特性に熟知しているのかに留意して、ハウスメーカーを選ぶべきではないでしょうか。そのようなハウスメーカーも確かに存在します。

住まいづくりで大切なことは、ハウスメーカーが皆さんに提示する提案の善し悪しを見極めることです。最初に書きましたように工法や構造に関しては住宅業界全体である一定レベルに収れんされてきました。

ですから、それはそれとしてしっかり勉強され、次のステップ、どの提案内容が皆さんの新しい住まいに適しているのかに、より判断の時間を費やすべきだと私は思います。
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